Movie & Photos by WSL. Text by colorsmagyoge.

ニュージーランドが誇るパーフェクト・グーフィー、マヌベイのラグランを舞台に開催されていたCT第4戦”Corona Cero New Zealand Pro”は、現地時間と日本時間の5/25(月)にファイナルデイを迎え、MENS、WOMENS共にファイナルまでの全スケジュールを消化。

4~5フィートのクリーンな波に恵まれた中、MENSはItalo Ferreiraが、WOMENSはママになって2年間のブランクを超えて復帰を果たしたCarissa Mooreが見事優勝を果たした!

Carissa Moore、新米ママとして歴史的な勝利を果たして世界中のママたちに力強いメッセージを解き放つ!

Carissa Mooreは、娘のオレナちゃんを出産するため2シーズンCTを休業。

そのブランクを経て、2023年以来となるCTイベントで今回の優勝を飾った。

5度に渡るワールドチャンピオン獲得、そして東京オリンピック金メダリストでもある彼女は、ニュージーランド屈指のレフトポイント、ラグランで開催された初のCT戦において、全ラウンドで最高得点を記録し続け、準決勝ではシーズン最高となるほぼ満点のトータルスコア19.00pt(20点満点)をマークした。

50年続くCTの歴史の中で、母親として大会優勝を果たした初の女性選手となったCarissa Mooreは、出産後に2つの大会で優勝した同じハワイ出身のMelanie Bartelsと、娘の出産後に21回のCT優勝のうち15回を成し遂げた4×ワールドチャンプLisa Andersonに続く快挙を成し遂げることとなった。

Carissa Mooreの今回の優勝は、CTを2シーズン休んだ後、今月初めに地元ゴールドコーストで開催された第3戦で見事な勝利を収めた8度の世界チャンピオン、ステファニー・ギルモア(AUS)の軌跡と酷似している。

2010年。

Carissa Mooreは過去にニュージーランドのタラナキで開催された初のWOMENS CT戦でも優勝を果たしている。

当時まだ17歳のルーキーとしてCT初勝利を飾った彼女は、その賞金全額を地元のワイタラ・バー・ボードライダーズ・クラブに寄付した。

そのことからこの大会には、ワイタラ・バー・ボードライダーズ・クラブのメンバーがCarissa Mooreの応援に駆けつけていた。

Carissa Moore. Photo by Rambo Estrada/WSL.

「これはお母さんたちへのメッセージです。夢を諦めないで、夢を追い続けましょう」

Carissa Mooreは語った。

「2年前にサーフィンを辞めた時、再びここに戻って来れるかわかりませんでした。その過程で、自分自身を疑うことがたくさんあったので、今回の勝利は自分にとって本当に大きな意味があります。本当に夫に感謝したいです。彼がいなければ、これは実現しなかったでしょう。そして、私たちが行く場所や状況に順応してくれている愛する娘にも感謝します。彼女が協力してくれなければ、私はここまで来られませんでした。彼女は、私自身も知らなかった強さを私に与えてくれました。コーチでもある父もここにいます。私にとって、これは父との本当に感慨深い瞬間です。私たちの最初のCT優勝はここニュージーランドだったので、ここで再び父と一緒に優勝できたのは本当に素晴らしいことです。妹や家族みんなが家にいてくれて本当に感謝しています。この勝利を、昨年亡くなった友人のGreg Browningに捧げたいと思います。彼は私がこれまで出会った中で最も素晴らしい人でした。」彼は私が会った人物であり、私たちが皆目指すべき模範だと思います。なぜなら、彼は優しさと愛をもって生き、人々に親切に接していたからです。それが本当に大切なことなのです。」

Carissa Moore. Photo by Rambo Estrada/WSL)

Italo FerreiraがCT11勝目を挙げ、世界ランキング1位に返り咲く!

Italo Ferreiraは今大会で自身のキャリアで11勝目となるCT優勝を遂げ、見事ランキングトップに返り咲いた。

これによって6月にエルサルバドルで開催予定のCT第5戦”Surf City Elsalvador Pro”に2年連続でイエロー・ジャージを着用して出場することとなる。

2019年ワールドチャンプであり、東京オリンピック金メダリストでもある彼は、昨シーズン5大会でランキング1位を維持した後、4位に後退した。

Italo Ferreiraは今回の優勝でGabriel Medinaからランキングトップの座を奪い、同じくワールドチャンピオンのYago DoraとFilipe Toledoもトップ10入りを果たしている。

Miguel PupoとSamuel PupoのPupo兄弟もランキング上位を争う6人のブラジル人選手のうちの2人に食い込んできており、ブラジル勢がトップを独占する状態となっている。

Italo Ferreiraは最近父親になり、息子と妻のために戦うという新たなモチベーションを得てツアーに臨んでいる。

Italo Ferreira. Photo by Ed Sloane/WSL.
Italo Ferreira. Photo by Ed Sloane/WSL.

「グーフィーの波、それも本物のグーフィーの波で優勝することができて本当に嬉しいです。これまでタヒチのチョープーやパイプラインで大きな波に乗ったことはあったけど、完璧な波はなかったからね」

Italo Ferreiraは語った。

「『よし、これは俺の大会になるぞ』って思ったんだ。これまでたくさんサーフィンをして、多くのことを捧げてきた。この2ヶ月間、息子も妻もいないまま遠征に出ていた。だから今大会には、『よし、この大会に全力を注ぐぞ』と思えた。すべてに神に感謝したい。ここにいられること、この大会で優勝できること、素晴らしい家族に恵まれること、輝かしい歴史を築けたこと、そして今もなお戦い続けていること。それが俺のエネルギー。今、新しい人生を築いている最中で、本当に最高です。父親の力ってやつですかね。本当に幸せなんです。」

MENSの準優勝はオーストラリアのMorgan Cibilic、WOMENSはカリフォルニアのSawyer Lindbladが準優勝を飾り、日本代表選手である五十嵐カノアが9位、Connor O’Learyが17位という結果となった。

迎えるCT第5戦はエルサルバドルを会場に6/5(金)からコンテスト期間に突入予定のCT第5戦”Surf City Elsalvador Pro”。

エルサルバドル戦での五十嵐カノアとConnor O’Learyの快進撃に期待したい!!

>>WSLオフィシャルサイト

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ