Movie & Photos by WSL. Text by colorsmagyoge.

カリフォルニアのLA時間の11/19(水)、日本時間の11/20(木)深夜。

3×ワールドチャンプJohn John FlorenceがWSLよりワイルドカードを得て2026年CTにフルタイムでカムバックすることを発表した。

「WSLがこのワイルドカードを与えてくれたことに心から感謝しています」

John John Florenceは言った。

「僕の人生においてこの時期に家族と一緒に新しい波に挑戦してサーフィンを楽しむ時間を持つことは長年の夢でした。」

MARGARET RIVER, WESTERN AUSTRALIA, AUSTRALIA – APRIL 23: Two-time WSL Champion John John Florence of Hawaii after surfing in Heat 8 of the Round of 16 at the Western Australia Margaret River Pro on April 23, 2023 at Margaret River, Western Australia, Australia. (Photo by Aaron Hughes/World Surf League)

2025年初頭。

3×ワールドチャンピオンで33歳のJohn John FlorenceはCTから一時離脱することを決意し、家族と共にヨットで南太平洋を探検するなど、様々な活動に取り組んだ。

彼が最後にCT参戦した2024年はWSL FINALS 5に初出場し、悲願の3度目のワールドタイトルをタイトルを獲得したことは記憶に新しい。

史上最高のサーファーの1人と評されるJohn John Florence

2011年、18歳にしてCT入りを果たしたJohn John Florenceは2012年にブラジルで開催されたRio ProでCT初優勝を果たしてCTランキング4位でシーズンを終え、最大のライバルであるGabriel Medinaを抑えてルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得。

2016年と2017年に2年連続でワールドタイトルを獲得したが、その後、長年に渡り怪我に悩まされることとなった。

そんな彼のトップへの復帰は、サーフィンファンだけでなく、他のスポーツ選手たちにも感動を与えた。

史上最高のサーファーの一人として世界的に認知されるJohn John Florenceは、伝説のビッグウェイブコンテスト”The Eddie Aikau Big Wave Invitational”での優勝とワールドタイトルの両方を同一シーズンで制覇した歴史上たった1人のサーファーでもある。

さらにトリプルクラウンでは5度の優勝、オリンピックにも2度出場した実績を持っている。

サーフィン史に残る名勝負の数々を生み出し、キャリアを通して驚異的なパフォーマンスを披露し、18回ものパーフェクト10ptライドを記録。

特にその中でも、2024年にマーガレットリバーで披露した10ptライドは、この大会における彼の絶対的な優位性を証明するには十分で、世界レベルのスタンダードにおける”波の乗り方”そのものを再定義するものとなった。

世界で最も有名なブレイクと言って過言ではないハワイのパイプラインのビーチフロントで育ったJohn John Florenceは人生の大半を世間の注目を浴びながら過ごしてきた。

弟のNathan FlorenceとIvan Florenceと共に、母Alexandra Florenceに育てられたこの3人はノースショアの代名詞となり、それぞれが独自の方法でサーフィン業界に大きな影響を与えて続けている。

2025年、John John Florenceは妻のRollin Florenceと1歳の息子と共に南太平洋を航海し、孤島や波を探検した。

現在は、YETIとの共同制作シリーズの撮影を続けながら、オーストラリアを目指して航海を続けている。

新たに再編された2026CTは、CT50周年記念大会として2026年4月1日にオーストラリアのベルズビーチで開幕。

12月にはJohn John Florenceのホームブレイクであるパイプラインで開催される”PIPE MASTERS”で閉幕する予定となっている。

果たして一年間の充電期間を経てカムバックするJohn John Florenceは4度目のワールドタイトル獲得となるのか!?

いずれにしても2026年シーズンのCTからますます目が離せない!

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ