Movie & Photos by WSL. Text by colorsmagyoge.

WSL Champion Italo Ferreira of Brazil and WSL Champion Caitlin Simmers of the United States at the Surf Abu Dhabi Pro on February 16, 2025 at Hudayriyat Island, Abu Dhabi, United Arab Emirates. (Photo by Max Physick/World Surf League)

和井田理央が準優勝!

五十嵐カノアが5位、コナー・オレアリーが9位

となったCT第2戦”SURF ABU DHABI Pro”

UAEのKelly Slater Wave Coによる最先端ウェイブプールSURF ABU DHABIを舞台に開催されたCT第2戦”SURF ABU DHABI Pro”は日本時間の2/16(日)にファイナルデイが行なわれ、MENS、WOMENS共にファイナルまでの全スケジュールが消化された。

MENSはItalo Ferreira、WOMENSはCaitlin Simmersが優勝を果たした中、注目の日本代表選手の活躍は、クォーターファイナルでItalo Ferreiraに敗退となった五十嵐カノアが5位で、ラウンドオブ16で敗退となったコナー・オレアリーが9位で今大会をフィニッシュした。

さらに、インドネシアと日本のハイブリッドCTサーファー和井田理央が、ファイナル進出を果たし、見事準優勝という素晴らしい結果を残した。

この結果によりCTランキング6位に着けた和井田理央は、下記のようにコメント。

「嬉しいような悲しいような気持ちですね。もちろん決勝に進出できて嬉しかったけど、それと同時にクソー負けたという感じだった。自分にさらに火がついて嬉しいです。満足できなかったので家に帰ったらすぐにポルトガル戦に向けて練習しようと思っています。興奮しているし、ここに来ることができて本当に幸せです。アブダビはとても美しく、みんなが歓迎してくれるので本当に恵まれています。」

2025年はシーズン前半にファイナル進出することを宣言していた和井田理央。

今回それを有言実行した形となり、すでにこの段階で昨年とはひと味もふた味も違うオーラを放っているそんな彼の今シーズンの活躍から目が離せない状況となっている。

ミスをせず実力を出し切る難しさが露わとなるウェイブプールで

圧倒的な強さを見せつけたItalo Ferreira

今回の優勝でCT10勝目を挙げることとなったItalo Ferreiraは、ミスをせずに実力を出し切ることの難しさが露わとなるウェイブプールで圧倒的な強さを見せつけた。

「とてもエキサイティングでした。」イタロは言った。「今日は目が覚めてから体を動かしたり心の準備をしていました。ウェイブプールでの試合はいつもとてもエキサイティングです。チームの全員がサポートしてくれたことがとても嬉しかったです。」

とコメント。

クォーターファイナルでは五十嵐カノアを抑え、セミファイナルではJack Robinsonを相手に17.37ptという驚異的なトータルスコアをマーク。

乗る波すべてでハイスコアを叩き出し、ファイナルでも和井田理央を相手に2本のエクセレントスコアをまとめてぶっちぎりの優勝を遂げた。

CT歴3年にして通算7勝目を挙げた

新時代の女王Caitlin Simmers

Caitlin Simmersは、ハワイのパイプラインでのCT開幕戦でも優勝していることから今回の優勝で2連勝を挙げ、CT参戦3年目にしてすでに9回ファイナル進出を果たし、そのうち7回優勝という勝率の高さをキープ。

同じ波で競い合う海とは違った難しさのあるウェイブプールでの戦いにおいても、他の追従を許さないスキルの高さを証明する結果を残したと言って過言ではないだろう。

「Molly Picklumとはいつもお互い笑い合いながら楽しんでいます。」Caitlin Simmersは言った。「最もプレッシャーを感じるのはプールの中で波を待っている時ですね。自分が何をすべきかわかっているし、それができる波が来ることもわかっているけど、実際にうまくいくかはわからない。運でいい波を引き寄せる要素がある海とは違って、ただ自分の実力を信じるしかない。波は確実に来る中でスコアを決めなくてはならないプールでの戦いは私にとってとても特別なものだと思ってます。本当に感謝という言葉しか思いつきません。ただ波の乗れるだけでも幸せだしサーフィンに本当に感謝している。そしてMollyにも感謝しています。彼女は私にいつも最高のサーフィンをさせてくれます。私たちはお互いにそれを感じているのでいつも楽しいです。そして友達、家族、周りで応援してくれた全ての愛に感謝しています。」

とコメント。

CTランキングは五十嵐カノアが7位

コナー・オレアリーが16位

CT第2戦を終えた時点でのCTランキングは、五十嵐カノアが7位、コナー・オレアリーが16位に。

和井田理央が6位、そして今大会優勝のItallo FerreiraとCaitlin Simmersはそれぞれ現時点でのCTランキング・トップという状況となっている。

【MENS CTランキング 2025年2月17日時点】

【WOMENS CTランキング 2025年2月17日時点】

次なるCT第3戦”MEO Pip Curl Pro Portugal”はポルトガルのスーパーチューボスを舞台に現地時間の3/15(土)から3/25(火)をコンテスト期間に行なわれる予定。

五十嵐カノアとコナー・オレアリーのさらなる快進撃に期待したい!!

Go Japan!!!

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yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ