Movie & Photos by WSL. Text by colorsmagyoge.

ハワイのパイプラインで開催中のCT開幕戦”LEXUS PIPE PRO”は現地時間の2/7(金)、日本時間の2/8(土)にコンテストDAY3が行なわれ、6-8ftのエクセレント・コンディションに恵まれた中、MENSラウンドオブ32からラウンドオブ16の全ヒートを消化。

五十嵐カノアは9位という結果に

注目の五十嵐カノアは、ラウンドオブ32のヒート14でLiam O’Brienと対戦。

1本目にバックドアでのチューブで6.17ptをまとめると3本目にはパイプのセットを掴んでチューブに突入。
セカンドセクションまでチューブを駆け抜ける長いトラベリングの末に抜け出たところの出口のクローズアウト・セクションをギリギリで交わすことができずワイプアウトとなったものの、6.67ptをマークし、さらに4本目に掴んだバックドアのセットで綺麗なロングチューブを決めて7.67ptをスコア!

わずか0.04pt差でLiam O’Brienを抑え、見事ラウンドオブ16へと駒を進めた!

下記は勝利者インタビューでの五十嵐カノアのコメント。

「本当にすごい波で、まさに完璧って感じでした。Liam O’Brienの7ptを見たときに、めちゃくちゃ興奮して叫んじゃったんだよね。で、“やばい、同じヒートにいるんだ” って思って。でも、波が本当に最高だから、自分のベストを尽くしました。ちなみに、Liam O’Brienとのヒートの差は0.04ptで本当に僅差だった。次のラウンドに向けて頑張ります」

さらに、日本のファンに何か伝えたいことはありますか?という質問に対し、

「 まず、パイプラインは特別な波で、シーズン最初のイベントがパイプラインで行なわれるのはすごく特別なことだと思ってます。あと、LAの山火事で被害を受けた皆さんに心からお悔やみを申し上げたいです。友人の中にも被害を受けた人がいて、やっぱりコミュニティ全体で支え合わなきゃいけないと思ってます。僕自身、ハンティントンビーチの住民だから、すごく身近に感じる出来事だったし、本当に怖かった。身近な人たちが影響を受けるのを見るのは、すごく辛かった。だから、このイベントで着ているジャージをオークションに出そうと思ってます。できれば上位に進んで、表彰台に上がれるといいなと思ってます。そのジャージを売って、今支援活動をしている素晴らしい団体に寄付したい。火事は収まったけど、被害はまだ続いているからね。とにかく、もっとヒートを勝ち進んで楽しみたい! ありがとうございます。」

とコメントした。

しかし、迎えたラウンドオブ16のヒート7で試合終了間際に対戦相手であるルーキーGeorge Pitterに逆転されてしまい、惜しくも9位で今大会をフィニッシュすることとなった。

コナー・オレアリーは17位でフィニッシュ

さらに続くラウンドオブ32のヒート15に出場したコナー・オレアリーは、イタリアのLoenardo Fioravantiに敗退となってしまい、今大会を17位という結果で終えた。

次回の活躍に期待したい!!

ワイルドカードで出場のKelly Slaterがクォーターファイナル進出!

ワイルドカードで今大会に出場の11×ワールドチャンプKelly Slaterはラウンドオブ32のヒート11で和井田理央と対戦し、6本目に8.00ptのエクセレントスコアを叩き出してラウンドオブ16へと駒を進めると、ラウンドオブ16ではEthan Ewingを相手にバックドアの特大セットを掴んで9.33ptのエクセレントスコアをマーク!

バックアップに7.83ptをまとめてトータルスコア17.16ptというハイスコアを叩き出し、見事クォーターファイナル進出を決めた!

迎えるクォーターファイナルではヒート3でIan Gouveiaと対戦予定。

さらなる快進撃に期待したい!!

昨年のPIPE PRO優勝者であるBarron Mamiyaが10ptをマーク!!

ラウンドオブ16のヒート3では3×ワールドチャンプのJohn John Florenceと同じハワイ出身で昨年の今大会の優勝者であるBarron Mamiyaが対戦。
まさに昨年の今大会のファイナルでの対戦が再現されたかのような組み合わせとなったこのヒートにおいて、Barron Mamiyaが1本目からパーフェクト10.00ptをスコア!!

昨年のファイナルで魅せた10ptライドと同様、現環境において最も際どい他のどの選手も真似できないレイトドロップ・テイクオフから完璧にチューブに身を潜め、スピッツと共にカムアウトするという非の打ち所がないこの1本が決め手となり、この日のハイエスト・シングルスコアに加えてハイエスト・トータルスコア17.97ptを記録する形で地元の偉大な先輩プロサーファーJohn John Florenceを抑え、クォーターファイナル進出を果たした。

昨年に引き続き2連覇してくれそうなBarron Mamiyaの快進撃に注目である!!

エキサイティングなドラマが展開されたCT開幕戦”LEXUS PIPE PRO”コンテストDAY3。

迎えるファイナルデイは日本時間の2/9(日)深夜2:45分からLIVE中継の配信がスタート予定となっている。

クォーターファイナルのヒート表は下記の通り。

MENSクォーターファイナル
ヒート1:Itallo Ferreira vs Miguel Pupo
ヒート2:Barron Mamiya vs Jake Marshall
ヒート3:Ian Gouveia vs Kelly Slater
ヒート4:George Pitter vs Leonardo Fioravanti

WOMENSクォーターファイナル
ヒート1:Lakey Peterson vs Isabella Nichols
ヒート2:Caroline Marks vs Tyler Wright
ヒート3:Caitlin Simmers vs Sawyer Lindblad
ヒート4:Brisa Hennessy vs Molly Picklum

果たして、MENS、WOMENS共に世界的なチューブの聖地として長い歴史を持つパイプラインの波を制するのは誰なのか!?

さらなる詳細については下記リンクよりWSLオフィシャルサイトをチェック!!

>>WSLオフィシャルサイト

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ