Movie & Photos by WSL. Text by colorsmagyoge.

ウエスタン・オーストラリアのマーガレットリバーで開催されていた CT第5戦”Western Australia Margaret River Pro”は現地時間と日本時間の4/21(日)にファイナルデイを迎え、MENS、WOMENS共にクォーターファイナルからファイナルまでの全スケジュールを消化。

6-8ftのエクセレント・コンディションに恵まれた中、MENSはJack Robinson、WOMENSはGabriela Bryanが優勝を果たした!


WOMENSはGabriela Bryanが自身初となるCT優勝を決め、CTランキング5位に浮上!

ミッドシーズンカットのギリギリラインであるWOMENS CTランキング10位のポジションで今大会に挑んだGabriela Bryanは、ファイナルでルーキーのSawyer Lindbladと対戦。

India Robinsonとのクォーターファイナル、Brisa Hennessyとのセミファイナルでは苦戦を強いられた僅差の勝利でファイナル進出を果たした彼女は、ファイナルで4本目に掴んだ波で何かに導かれたかのごとくイルカと共に波に乗り7.83ptをスコア!

さらに6本目には8.10ptのエクセレントスコアを叩き出し、今大会で自己ベスト・トータルスコアとなる15.93ptをマークしてCT初優勝を飾った。

昨年の今大会では準優勝と後一歩で逃していた優勝を今年しっかりと掴み取る形となった。

「なんて言っていいのか言葉が見つかりません。」Gabriela Bryanは言った。「今は本当に最高の気分です。クレイジーな1日、クレイジーな1週間、クレイジーな1ヶ月間でした。ここで優勝することができて本当に嬉しいし、困難な状況でも勝利を収めることができたことを誇りに思います。でもこれは私1人ではできませんでした。母、父、兄、妹がサポートがなければなし得なかったことです。元CTサーファーのSebastian Zeitzは本当に手厚くサポートしてくれました。みんなに誇りに思ってもらえたら嬉しいです。CTランキングも5位になり、CT後半戦に参加できるとわかって安心しました。今日は女子選手全員が素晴らしいパフォーマンスを魅せてくれました。ファイナルでイルカと一緒に波に乗った時、これは誰かからの贈り物だと感じました。本当に素晴らしい体験をしました。」


CT後半戦残留のための最低条件が今大会での準優勝だったルーキーSawyer Lindbladがミッドシーズンカットをクリア!

Sawyer Lindblad.

準優勝を果たしたルーキーSawyer Lindbladもこの準優勝によりランキングを12位から10位にジャンプアップさせ、見事Ct後半戦残留に成功。

最低でも今大会で準優勝することがミッドシーズンカットをクリアするための最低条件という状況の中、見事そのプレッシャーを打ち破った鉄の心臓と世界トップレベルのスキルを持つルーキーのCT後半戦での快進撃に期待したい!


Jack Robinsonが地元マーガレットリバーの波を制し、サンセットでのCT第2戦に続き今シーズンCT2勝目を挙げる!

MENSファイナルはここをホームとするJack Robinsonと、セミファイナルではパーフェクト10ptを叩き出して会場を興奮の坩堝に陥れていたJohn John Florenceによる対戦。

パーフェクト10ptでJohn John Florenceがその勢いのまま優勝をさらうかと思われた中、Jack Robinsonは3本目の波でビッグカーヴを3発決めて9.10ptを叩き出すと、さらに4本目にはフロントサイドのビッグエアを決めて8.17ptと2本のエクセレント・スコアをマーク!

トータルスコア17.27ptを積み上げ、John John Florenceが逆転に必要なスコアは10ptという状況まで追い詰める大差で優勝を果たした。

2×Margaret River Champ, Jack Robinson.

「去年は怪我でここでの大会に出場できませんでしたが、怪我を克服して復帰するまでたくさんのことを経験しました。だから今年はタイトルを守ることができて本当に最高の気分です。ファイナルの対戦相手がJohn John Florenceなんて本当に自分が望んでいたそのものだったので、すべてを出し切るつもりで挑みました。John John Florenceと対戦するのはいつも本当に楽しいです。」Jack Robinsonは言った。「自分の地元で勝つことができて本当に光栄です。この瞬間にとても感謝しています。サポートしてくださったみなさんのおかげで優勝できました。一年中世界を旅して周り、ここ地元に戻ってこれることは自分にとって本当に特別なことです。ここはホームであり世界で最高の場所です。そして今ここにいられることに感謝しています。」

Jack Robinsonは今回の優勝によってマーガレットリバーでの2勝目を挙げ、John John Florenceと並ぶ記録を樹立した。

CTランキングにおいては3位から2位へとジャンプアップ!

念願のワールドタイトル獲得に向け、CT後半戦でのさらなる快進撃に期待したい!


ワイルドカードで出場のGeorge PitterがクォーターファイナルでCTランキング1位のGriffin Colapintoに勝利!

今大会にワイルドカードで出場を果たしたGeorge PitterがクォーターファイナルでCTランキング1位のGriffin Colapintoに勝利する快挙を挙げたことはこの日の中でも特筆すべき出来事。

クォーターファイナルでは7本目に掴んだ波で見事なチューブを決めて9.50ptのエクセレントスコアを叩き出し、世界のトップサーファーたちを相手にここまで連勝して勝ち上がってきたことが決してまぐれではないことを証明した。

今後、CT入りする可能性大なGeorge Pitter、鬼要チェックとなっている!!


MENS、WOMENS共に最終ミッドシーズンカット通過を果たした選手が決定!

CT後半戦残留を賭けたミッドシーズンカットの最終戦となった今大会を終え、MENS、WOMENS共に通過した選手が決定!

そのリストは下記の通り。

【MENS】

【WOMENS】

今大会を17位で終えた五十嵐カノアとConnor O’Learyといった日本代表選手に加え、33位でフィニッシュとなったインドネシアと日本のハイブリッドサーファー和井田理央はミッドシーズンカットをクリア。

CT後半戦での活躍に注目していきたい!

迎えるCT第6戦”SHISEIDO Tahiti Pro”は、2024年パリオリンピックの会場であるタヒチのチョープーを舞台に、現地時間の5/22(水)から5/31(金)までをコンテスト期間に行なわれる予定。

五十嵐カノア、Connor O’Learyといった日本人選手たちの快進撃に期待したい!

Go Japan!!!


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yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ