Movie by Yosuke Iha. Text by colorsmagyoge.

弱冠12歳の伊波洋介、McFlyでエア2発を最年少記録でメイク!

5月末に静波サーフスタジアムを会場に開催された世界一のエアリストを決める2025年のSTAB High JAPANに急遽サプライズ的なタイミングで招待選手として出場を果たし、あり得ないバックサイドのスティールフィッシュ・グラブ・フルローテーションを武器に、2024年STAB High Japanの15歳以下男子Bottle Rocketsクラスで準優勝を果たしたプロスケーター×プロサーファー枡田雷治を抑えて見事3位入賞を果たし、日本を代表するスーパーキッズ・エアリストとして一気にその名を世界に馳せた伊波洋介。

2025年12月の時点でまだ弱冠12歳という若さのそんな彼が、今度は今年のSTAB High JAPANで初めて採用されたPerfectswell社の最新エア用波”McFly”でアーリーウープからのエアリバースという、1本の波で2本のビッグエアをメイクするスペシャルコンボをメイクしてしまった。

このMcFlyでの2発のエアコンボは、今年のSTAB High JAPANの公開練習中にあのJulian Wilsonがそのライン取りを見出したものの最後までメイクできず最終的にはMateus Herdyのみがメイクすることができたという非常に難易度の高いコンビネーション。

世界のトップエアリストたちですら実際に手こずったこのスペシャル・コンボを弱冠12歳にしてメイクしてしまった伊波洋介は、まさに日本最年少12歳でMcFlyでエア2発コンボを決めたキッズサーファーとしての記録を樹立したと言って過言ではないだろう。

伊波洋介は実の姉に2年連続でSTAB High JAPANに招待されて出場し、弱冠13歳にしてエアリバースをメイクしたことで日本人女子サーファー最年少記録を樹立した伊波優月を持つ日本を代表する注目のエアリスト兄妹。

実家は千葉の東浪見でJFスケートパーク東浪見を経営していることから、幼い頃からスケートボードに慣れ親しみ、そのスキルもかなり高く、スケートボードで得たエアの感覚を高次元でサーフィンに落とし込む環境下で育った。

だからこそ、コンテストで活躍する同世代のトップキッズサーファーたちとは一線を画してコンテスト・サーフィンの枠に捉われないオリジナル・スタイルを持つことができていると言えるだろう。

常に進化していくサーフィンをはじめとした3S。

サーフィンとスケートボードを高次元で融合させ続ける伊波洋介の止まらない進化から、今後もますます目が離せない!!

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ