
Photos & Text by colorsmagyoge.

Mens Pro winner, Hughie Vaughan & Monster Air, Mikey Wright.
静波サーフスタジアムを会場に5/24(土)から5/25(日)の2日間に渡り世界一のエアコンテスト”STAB HIGH JAPAN”が今年も開催された。
注目のMENSプロは弱冠18歳のHughie Vaughanが優勝!
モンスターエアはMikey Wrightが獲得し、WOMENSプロはSierra Kerr、Lady BirdsはEden Walla、Bottle RocketsはLoci Cullenが優勝となった!
今大会は、静波サーフスタジアムを手掛けるPerfectswell社が新しく開発し、現環境において世界一ビッグエアが可能な人工波と評されるMcFlyと呼ばれる波を舞台に行なわれ、MENプロ36名、今大会から新しく加わったWOMENSプロ4名、15歳以下女子Lady Birds10名、15歳以下男子Bottle Rockets10名の総勢60名の招待選手のみが出場できる敷居の高いコンテストとなっているのが特徴。
日本からはMENSプロに大橋海人、三輪紘也、森友二、WOMENSプロに都築虹帆、Lady Birdsに昨年5位となった伊波優月、Bottle Rocketsに昨年準優勝の枡田雷治の6名が招待選手として参戦した。
さらに、コンテストDAY1のLady Birdsのヒートが間も無く終わる頃に、McFlyの波でバックサイド・スティールフィッシュ・フルローテーションエアをメイクした映像がインスタグラム上で話題となっていた弱冠12歳の伊波洋介がサプライズなタイミングで急遽招待選手としてコールされて出場決定となった!
4本の波に乗りベスト1のスコアで勝敗を決めるSTAB HIGH JAPAN大会形式
STAB HIGHではレギュラー、グーフィー共に2本ずつ波に乗り、その中のベスト1ウェイブのスコアのみで競い合う大会形式を採用。
参加人数の多いMENSプロではラウンド1のトップ10の選手が、それ以外のクラスではトップ4の選手のみがセミファイナル、もしくはファイナルへ進出する。
MENSプロのラウンド1でトップ10入りできなかった26名の選手たちは敗者復活戦であるサドンデス・マッチでそれぞれ1本ずつのみチャンスが与えられ、トップ2名のみがセミファイナル進出のチャンスを勝ち取ることができる。
日本代表選手の活躍は、オープニングラウンドでMENSプロで森友二がスラブエアを、三輪紘也がバックサイドのフルローテーションをメイクして会場を盛り上げたもののあと一歩スコアが届かず、大橋海人はエアをメイクすることができず、3名共にサドンデス・マッチで敗者復活に臨むこととなった。



サドンデス・マッチでは逆転を狙って大橋海人、三輪紘也、森友二がベストを尽くしたが、Mikey Wrightが50点満点中49点という驚異的なスコアを叩き出すモンスターエアを披露した中、日本代表選手3名はトップ2には及ばず、セミファイナル進出を逃す結果となった。
WOMENSプロの都築虹帆は、Sierra Kerr、オリンピックメダリストでプロスケーター×プロサーファーのSky Brown、Milla Coco Brown、Lady Birds優勝のEden Wallaといった5名のファイナルを戦ったが、得意のバックサイドのエアリバースをメイクすることができず、惜しくもスコアすることができないまま優勝をSierra Kerrにさらわれる形となった。

Lady Birds2年連続出場の伊波優月はバックサイドのエアリバースで39ptをスコア!

Lady Birdsに2年連続で出場となった伊波優月は、バックサイドのエアリバースをメイクして39ptをスコア!
しかし、対戦相手のLeihani Zoric、プロスノーボーダーのPatti Zhou、Zoey Kaina、Isla Herdyたちも全員がしっかりとエアを決めてくるという非常にハイレベルで今大会でも指折りのエキサイティングとなったこのヒートに組み込まれた彼女は、Leihani Zoricと同点2位となってしまったことから異例となるLady Birdsの敗者復活戦サドンデス・マッチであと1本ずつ乗って勝負を決めることに。
さらなるハイスコアを叩き出すべく高さのあるバックサイド・エアリバースを試みたが惜しくもメイクならず、ファイナル進出をあと一歩で逃す形となってしまった。

しかし、今大会においてしっかりと魅せ場を作った彼女の名前はしっかりと世界のエアリストたちに刻まれたに違いないだろう。
今大会ではファイナル進出を果たせなかったが、今後も伊波優月がSTAB HIGHに招待される可能性は十分にあると言って過言では無い活躍を魅せてくれた。
弱冠12歳のサプライズ招待選手で出場の伊波洋介が3位入賞!


そんなLady Birds予選ラウンドの後に、DAY1を締めくくるタイミングで行われたBottle Rocketsではヒート2に昨年準優勝のプロスケーター×プロサーファー枡田雷治、そしてサプライズ招待選手として急遽参戦が決まった弱冠12歳のサーファー×スケーター伊波洋介が登場!
弱冠10歳のエアリストとして世界の注目を浴びるZacky Taylor、Cruz Uros、Luke Lopez、そしてゴールドコースト出身の次世代ヤングガンとして知られるCaden Francisといった錚々たるメンバーたちを相手に、バックサイド・スティール・フィッシュフルローテーションエアをビタビタでランディングした伊波洋介が1位で、シグネチャー・エアと言って過言ではないジャパングラブ・エアをメイクした枡田雷治が2位のポジションで、見事日本代表選手2名がファイナル進出を果たすこととなった。



DAY2に行なわれたBottle Rocketsファイナルは枡田雷治、伊波洋介、ブラジルのArthur Vilar、今大会初出場となるLoci Cullenといった4名による戦い。
1本目のグーフィーでバックサイド・スティールフィッシュ・フルローテーションエアを再び決めて盛り上げた伊波洋介に対し、Arthur Vilarもバックサイド・フルローテーションエア、さらにLoci Cullenが高さのあるバックサイド・スティールフィッシュ・フルローテーションエアでハイエスト・スコアをマーク!
そんな中、モンスターエア賞を狙って誰よりも高く、滞空時間の長いビッグエアを狙い続けた枡田雷治は、惜しくも最後までメイクできず、その本領発揮できなかった。
15歳以下とは思えない非常にハイレベルでエキサイティングなエアバトルが展開された中、Loci Cullenが優勝、Arthur Vilarが準優勝、伊波洋介が3位入賞、枡田雷治が4位という結果となった。
まさにサプライズ招待選手として今大会に初出場を果たした伊波洋介は、姉の伊波優月と同様、日本に伊波兄妹ありと世界にその名を知らしめるには十分な活躍を魅せたといって過言ではないだろう。

こうして無事幕を閉じたSTAB HIGH JAPAN!
さらにコンテストDAY1&DAY2の模様を映像でお伝えするcolorsmag的ハイライトをはじめ、コンテスト同様に激アツエアが連発となった大会前日の公式練習セッションは後ほど公開予定。
そちら方もお楽しみに!