
Movie & Photos by WSL. Text by colorsmagyoge.
オーストラリア、クイーンズランド州ゴールドコースト、バーレイヘッズで開催中のCT第6戦”Bonsoy GoldCoast Pro”は現地時間と日本時間の5/10(土)にファイナルデイが行われ、数万人のファンがビーチを埋め尽くすクリーンで3~4フィートの波が押し寄せるバーレイヘッズを舞台に、MENS、WOMENS共にクォーターファイナルからファイナルまでの全スケジュールを消化。
注目の五十嵐カノアは、クォーターファイナルのヒート4でJordy Smithと対戦。
1本目から6.67ptのグッドスコアをマークした五十嵐カノアはそのまま攻めの一手で2本目には小振りながらチューブをメイクするライディングで5.37ptをマーク。
2本目に5.67ptをスコアしていたJordy Smithがじっくりといい波を待つ作戦の保つ中、さらに五十嵐カノアは4本目に掴んだ波で高さのあるスロブグラブ・エアをメイクして7.67ptを叩き出す!
それに対抗するかの如くJordy Smithも4本目の波でビッグエアからのフィニッシュでエアリバースをメイクするライディングでこのヒートのハイエストスコアとなる8.17ptをスコアするが逆転には及ばず、見事五十嵐カノアがセミファイナル進出を決めた。

さらに迎えたセミファイナルのヒート2では、今大会にワイルドカードで出場している元CTランキング2位のJulian Wilsonと対戦。
ここでもさらなる快進撃に期待がかかったが、今大会を最も盛り上げたと言って過言ではないJulian Wilsonの勢いを止めることができず、惜しくも敗退となったが、今大会を3位でフィニッシュするという素晴らしい結果を残した。

Bettylou Sakura JohnsonがCT初優勝!
WOMENSファイナルデハBettylou Sakura JohnsonがCTベテランのSally Fitzgibbonsを破り、バーレイヘッズで行われたCT初優勝を飾った。
ゴールドコーストでの大会に臨む時点でCTランキング13位だったBettylou Sakura Johnsonは、マーガレット・リバー大会に向けてシーズン中間カットラインを突破するために、この大会での大躍進が切実に求められていた。
2年連続で準々決勝に進出した20歳のハワイ出身のBettylou Sakura Johnsonは、次のステップへ進む準備が整ったように見えました。
その勢いは、オープニングラウンドのヒートから各ラウンドでトップクラスのヒート・トータルスコアを記録し、決勝まで素晴らしいパフォーマンスを魅せた。

「最高の気分です」
とBettylou Sakura Johnsonは語った。
「ゴールドコーストで初勝利を収められて本当に嬉しいです。勝利とはこういう感覚で、これからも勝ち続けたいと思っています。この喜びを味わえて本当に嬉しいですし、全てに感謝しています。全てを成し遂げるまでには、本当にたくさんの努力と忍耐、そして粘り強さが必要でした。今年は怪我やその他色々なことで本当に大変な一年でしたが、何とか持ちこたえることができて本当に嬉しいです。」
10年前の再現となったFilipe ToledoとJulian Wilsonのゴールドコーストでの歴史的ファイナル
今大会で優勝を果たしたFilipe Toledoは、10年前の2015年のゴールドコースト・プロでもファイナルでJulian Wilsonを相手にCT初優勝を果たしている。
この勝利はFilipe Toledoにとって通算16回目のCT優勝となり、MENSCT代優勝者ランキングで10位に躍進しました。
2022年と2023年にブラジル人として初めてワールドタイトルを連覇したFilipe Toledoは、2024年シーズンは家族と過ごす時間を増やすため休養することを決めた。
Filipeの家族はちょうどこの日に、息子の誕生日を迎えていた。
30歳のFilipe Toledoにとって1年間の休養からの復帰で挑む2025年シーズンは準々決勝進出が1回のみと、低迷していた。
しかし今大会では準決勝では驚異的なバレルからアリウープへのコンボを決め、キャリア14度目の10otライドを披露。
その素晴らしいパフォーマンスは、これからのFilipe Toledoにさらなる勢いを与えるには十分だったに違いないだろう。
この勝利により、Filipe ToledoはCTランキングを5つも上げ、トップ5に1つ手前の世界6位に浮上した。
「まずは、ここに戻ってきてくれた神様に感謝したい」
とFilipe Toledoは語った。
「僕もJulian Wilsonと同じように、自分自身と家族のケアのために1年間休養を取っていたんだけど、彼より少し早く復帰したんだ。サーファーたち全員が調和し、どんな状況にも対応できる準備ができている中で、復帰してサーフィンを始めるのは本当に大変だった。『また戻ってこなきゃ』って思ったよ。戻ってこられて本当に嬉しいよ」
MENSファイナルは花火のような幕開けでその火蓋を切り、Julian WilsonとFilipe Toledoが激しい攻防を繰り広げた。
Filipe Toledoがオープニングでフルローテーション・エアを繰り出すと、Julian Wilsonはスロブグラブエアリバースを2種類決めた。

Filipe Toledoが序盤から優位に立ちロングバレルからジャイアントハックで8.53pt、さらにアグレッシブな2ターンコンボで9.07点をマーク。
相対するJulian Wilsonも2つのスコアを上回り、自身も8.10ptと8.80ptといったエクセレントライドを2本決めたが逆転するにはあと一歩及ばず、Filipe Toledoが勝利を収めた。

「とにかく激しい戦いでした」
とFilipe Toledoは続けた。
「10年ぶりのJulian Wiosonとの再戦。ゴールドコーストで再び決勝を共に戦えるなんて観客には最高だっただったはずだよ。オーストラリア人もブラジル人もみんな。僕もJulianも、ツアーに出てたみんなも、とにかく負けず嫌いなんだ。決勝に出る度に、とにかく勝ちたいんだ。Julianが言ったように、決勝戦は僕たちの闘志を燃やしてくれる。そして今、僕たちは2人とも父親になって、子供もいて、家族もいる。振り返ると、すごく面白い。僕たちはずっと若くて、夢を追いかけていた。そして今、素敵な家族に囲まれて、こうしてここにいるんだ。」
迎えるCT第7戦”Western Australia Margaret River Pro”はウエスタン・オーストラリアのマーガレットリバーを舞台に、現地時間の5/17(土)から5/27(火)をコンテスト期間に開催される予定。
ワールドタイトルを狙う五十嵐カノア、そしてミッドシーズンカットの明暗がかかったコナー・オレアリーといった日本代表選手たちの快進撃に期待したい!
Go Japan!!!