
Movie & Photos by WSL. Text by colorsmagyoge.
オーストラリア、クイーンズランド州ゴールドコースト、バーレイヘッズで開催中のCT第6戦”Bonsoy GoldCoast Pro”は現地時間と日本時間の5/9(金)にコンテストDAY4が行われ、~5フィートの波に恵まれた中、MENSラウンドオブ32とラウンドオブ16が行われ、男女共にクォーターファイナルを残すのみとなった。
注目の五十嵐カノアは、ラウンドオブ32のヒート16でIan Goveiaを僅差で抑えると、迎えたラウンドオブ16のヒート8では地元ゴールドコーストのLiam O’Brienと対戦。

1本目の波からこの日1番深いチューブを決め、エクセレントスコアとなる8.50ptをマークした五十嵐カノアだったが、Liam O’Brienが2本目につかんだ波でローカルナレッジが光るチューブをメイクし、8.87ptをスコア。
しかし、五十嵐カノアが3本目につかんだ波でソリッドかつスタイリッシュなリップを連発したあとフローターからのレイバックでフィニッシュするライディングで8.67ptのエクセレントスコアを叩き出すと逆転1位となり、見事クォーターファイナル進出を果たした!
「Liam O’Brienとのヒートでは、思いっきり攻めなければいけなかった」
と五十嵐カノアは語った。
「パドルアウトした時、彼は本当に倒すのが難しくなりそうな顔をしていて、それを痛感しました。2本エクセレントスコアを出せる波が必要だと自分に言い聞かせました。2本波を掴んだ後もまだ時間はたっぷり残っていたので、とにかく戦略的に攻めるしかありませんでした。地元ブレイクでCTに出場できるなんて、本当に素晴らしい経験だったに違いありません。彼にとっても、観客の応援で胸がいっぱいだったでしょう。僕も笑顔になりました。僕はただその興奮を味わい尽くし、彼も同じように感じているのが分かりました。」

五十嵐カノアは迎えるクォーターファイナルのヒート4でJordy Smithと対戦予定。
さらなる快進撃に期待がかかる!!
ワイルドカードのJulian Wilsonが世界ランキング1位のItalo Ferreiraを破り、クォーターファイナル進出
この日の最初のヒートでは、元CTサーファーでトライアル優勝者のJulian Wilsonが、世界ランキング1位のItalo Ferreiraを破り、またも大番狂わせを巻き起こした。
Julian Wilsonは2018年に、Italo Ferreiraは2019年にゴールドコーストのCTでそれぞれが優勝しており、バーレイヘッズでも好調を維持していたことから激しい対戦になることは予想されていた。
ヒート開始直後からItalo Ferreiraがラインナップを駆け回り素晴らしい技を次々と繰り出したが、思うようなスコアには繋がらなかった。
その一方でJulian Wilsonは忍耐強くいい波を待ち、ミディアムセットを掴んでダウンザラインからのシームレスなターンを披露し、ミッドレンジのヒートトータルを記録。
Italo Ferreiraは逆転できるチャンスが何度かあったが、それを逃し、2大会連続となる17位で今大会をフィニッシュすることとなった。

「今朝のコンディションはすごくトリッキーだけど、うまく適応できたと思う」
とJulian Wisonは語った。
「この機会にとても興奮しているし、エネルギーが溢れている。Italoと対戦するのはあまり経験がない。ツアーにいた頃からずっと憧れていた相手だった。トップ10の選手と対戦することをいつも夢見ていた。彼は今年前半、素晴らしい活躍を見せていて、もちろん世界ランキング1位だから、倒すべき相手と対戦できる絶好の機会だった。ゴールドコーストに戻ってくるこのイベントに参加できて本当に特別な気分だ。Jack RobinsonやItaloのような選手たちと対戦できるのは最高だ。何年も彼らのヒートを見てきたからエネルギーが充電された状態なので、また大舞台で発揮する準備ができている気がする。」
そのJulian Wilsonの充電されていたエネルギーは、午後のラウンド16でMarco Mignotと対戦した際にさらに解放された。
2018年の世界タイトル準優勝者は、バラエティ豊かな演技で大会最高スコアとなる18.00のヒートトータルスコアを叩き出した。
Julian Wilsonは見事なSlob Airをメイクして8.50をマークしたが、さらに印象的なパフォーマンスを見せた。36歳にしてロングウォールから何度もバックアウトし、それを完璧に読み取ってレアなバレルを抜け、ラインを力強く駆け下り、大会最高スコアとなる9.50を叩き出した。
元CTベテランであるJulian Wilsonは、さすがのパフォーマンスを披露して堂々たるクォーターファイナル進出を果たしたのだった。
「本当に素晴らしい気分です。夢のまた夢です」
とJulian Wilsonは続けた。
「こういうことを実現できると思っていましたが、本当にあっという間に実現しました。でも、イベントが進むにつれて自分が成長しているのを感じます。3人の子供と妻と一緒にここにいますが、ただ流れに身を任せているだけです。それがうまくいっていると思います。自分のパフォーマンスには自分でも驚いていますし、子供たちや家族の前でパフォーマンスできるのは嬉しいですね。」

まさに水を得た魚の如く、現役CTサーファーたちを相手に次々と勝利して勝ち上がるJulian Wilson。
そんな彼が、今シーズンは絶好調の五十嵐カノアと同様に、優勝をさらう可能性は大!
要チェックとなっている!
MENS、WOMENSクォーターファイナルのヒート表は下記の通り。
Men’sクォーターファイナル
HEAT 1: Yago Dora (BRA) vs. Filipe Toledo (BRA)
HEAT 2: Morgan Cibilic (AUS) vs. Alejo Muniz (BRA)
HEAT 3: Julian Wilson (AUS) vs. Miguel Pupo (BRA)
HEAT 4: Jordy Smith (RSA) vs. Kanoa Igarashi (JPN)
Women’sクォーターファイナル
HEAT 1: Luana Silva (BRA) vs. Vahine Fierro (FRA)
HEAT 2: Molly Picklum (AUS) vs. Bettylou Sakura Johnson (HAW)
HEAT 3: Stephanie Gilmore (AUS) vs. Erin Brooks (CAN)
HEAT 4: Isabella Nichols (AUS) vs. Sally Fitzgibbons (AUS)
迎えるコンテストDAY5は日本時間の5/10(土)朝5:45にネクストコールが発表される予定。
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