Movie by WSL. Text by colorsmagyoge.

 

ウエスタン・オーストラリアのマーガレットリバーを舞台に開催中のCT第5戦”Western Australia Margaret River Pro”は現地時間と日本時間の4/23(土)にコンテストDAY3が行なわれ、MENSラウンドオブ32とWOMENSラウンドオブ16のヒート4までを消化。

colorsmag的日本人選手を中心としたこの日のリポートについてはすでにお伝えさせて頂きましたが、全10戦あるCTコンテストのうちの第5戦目にあたる今大会は、この時点でのCTランキング22位以内に入れなかった選手たちがCT後半戦の出場権を失ってしまうミッドシーズン・カットという鬼の新システムの最終結果が出る重要な1戦となっており、なんとラウンドオブ32のヒート10でLiam O’Brienに敗退となってしまったKelly Slaterがミッドシーズン・カットをメイクできず、まさかの2023年CT後半戦から姿を消すこととなってしまったのである。

下記はそんな中でもミッドシーズンカットをクリアでき、CT後半戦の出場権獲得を確定させた選手たちの一覧。

 

果たしてCTからKelly Slaterがいなくなることを世界中のサーフィンファンの誰が望んだだろうか?

多くの選手はもちろん、ファンたちからの反感を買いながらも、視聴率が比較的低いCTツアーの中盤戦の視聴率を上げるために導入されたミッドシーズン・カットというこの新システムは、確かにツアー中盤戦にも今までにはない見どころを作り出し、一時的に視聴率を向上させることに成功したに違いない。

しかし、世代を超えたスーパーサーフスターの中のスーパーサーフスターであるKelly Slaterの姿を見ることができない2023年CT後半戦は、多くのファンたちにとって見どころ半減要素となり得る事態であり、長期的に見ればWSLが求めるその視聴率に大きな悪影響を与えかねない不測の事態となる可能性を大いに含んでいると言えるだろう。

 

いずれにしても、51歳にして未だ現役CTサーファーとして戦い続けてきたKelly Slaterの姿を、今後のCTで観ることができなくなったのは非常に残念でならない。

 

 

 

 

 

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ