Movie & Photos by WSL. Text by colormagyoge.

 

オーストラリアのベルズビーチを舞台に開催中のCT第4戦”Rip Curl Pro Bells Beach”は現地時間と日本時間の4/9(日)にコンテストDAY2が行われ、WOMENSイリミネーションラウンドに加えて、MENSイリミネーションラウンドからラウンドオブ32までを消化。

注目の五十嵐カノアはラウンドオブ32のヒート15でキングKelly Slaterと対戦。

CTランキング同率24位という2名の選手が、ミッドシーズンカットをクリアできるかできないかを賭けて戦うこととなったこの注目の一戦。

 

Kelly Slaterが2本目に3.83pt、3本目には6.60ptをマークしてリードをはかると、1本目で6.00ptをマークしていた五十嵐カノアが3本目で7.83ptのエクセレントに近いビッグスコアを叩き出して逆転することに成功!

プライオリティーを持つKelly Slaterが逆転返しを狙って4本目の波を掴んだもののまさかのワイプアウトとなり、スコアを伸ばすことができず五十嵐カノアが逃げ切る形で見事ラウンドオブ16進出と共にミッドシーズンカットのクリアを決めた!!

 

今シーズンのCT後半戦においても五十嵐カノアが活躍する姿を見ることができ、日本のサーフファンにとっては嬉しい一勝となった!

その一方で和井田理央は惜しくもイリミネーションラウンドで敗退。

 

イリミネーションラウンドを勝ち上がったConnor O’learyはラウンドオブ32のヒート10でNat Youngとのバックサイド対決を制し、五十嵐カノアと同様、ラウンドオブ16へと駒を進めた!!

 

 

迎えるラウンドオブ16では、Connor O’learyがヒート5でXavier Huxtableと対戦。

五十嵐カノアがヒート8でGriffin Colapintoと対戦する予定となっている。

 

さらにこの日最も大波乱だったのはラウンドオブ32のヒート9で、CTランキング1位としてイエロージャージを身につけるJack Robinsonがワイルドカードで出場のロコボーイXavier Huxtableに敗退となったこと。

加えてJack Robinsonはこのヒート中のライディングで左脚を負傷してしまったことから、ワールドタイトルの懸かった彼にとって重要な今シーズンの後半での巻き返しのチャンスを狙う上でも一刻も早い完治を願うばかりである。

 

 

さらに特筆すべきは、ラウンドオブ32のヒート3でEthan Ewingに敗れたOwen Wrightが、会場のみならず世界中のファンたちに惜しまれながらもこのヒートを機にその長いプロキャリアにピリオドを打ったこと。

 

2015年にはパイプラインでのワイプアウトで選手生命を脅かす大怪我を負い、およそ15カ月間のリハビリを経て奇跡の復活を遂げるなど、CTサーファーとして多くの歴史を刻み、世界中のファンたちに多くの感動と勇気を与えてくれたOwen Wrightに、この場を借りて改めて感謝と敬意を示したい。

迎えるコンテストDAY3は日本時間の4/10(月)早朝6:15にネクストコールが発表予定。

コンディションが十分であればコンテストがオンとなることが予想される。

五十嵐カノアとConnor O’learyのさらなる快進撃に期待したい!!

Go Japan!!!

 

>>WSLオフィシャルサイト

 

 

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ