Movie & Photos by WSL. Text by colorsmagyoge.


MENS winner, Gabriel Medina, WOMENS winner, Caroline Marks.

 

オーストラリアのナラビーンで開催されていたCT第3戦”Rip Curl Narrabeen Classic”は現地時間と日本時間の4/20(火)にコンテスト・ファイナルデイを迎え、頭前後の形のいいコンディションを舞台に、MENS、WOMENS共にファイナルまでを消化。

MENSはGabriel Medina、WOMENSはCaroline Marksが優勝を果たした!!

 

 

注目の五十嵐カノアはクォーターファイナルのヒート3でConner Coffinと対戦。

ヒート開始から10分間、波が来なかったことからヒート・リスタートとなり、その直前に来たセットを2名がパドルし、Connerが沖のピークでパドルしたカノアの邪魔をしたようにも見えたがインターフェアを取られず、カノアがプライオリティーを持つ状態でヒートは進行。

しかし、このプライオリティーを持ってじっくりと波を待ち続けたカノアの作戦が裏目に出てしまい、ミドルサイズでショルダーの張る波を掴んだConner Coffinが6.33ptのグッドスコアをマークすると、そのままテンポ良く波に乗って5本目には4.73ptをマーク。

一度セットを掴んだものの、乗ってみるとまったくポテンシャルのない波で0.80ptのロースコアのみを持つ五十嵐カノアは、コンビネーション・シチュエーションへと追い込まれたままヒート終盤を迎え、波にほとんど乗れないままここで敗退となってしまった。

五十嵐カノアは今大会を5位でフィニッシュとなった。


Conner Coffin.

 

五十嵐カノアに勝利したConner Coffinはこれで勢いに乗り、セミファイナルでは同じカリフォルニア出身の若手CTサーファーGriffin Colapintoを抑えてファイナルまで進出。

ファイナルでは9.27ptと9.50ptという2本のエクセレントスコアをまとめ、トータルスコア18.77ptという驚異的なスコアを叩き出して優勝を果たしたワールドチャンプGabriel Medinaのネクストレベル過ぎるエア系サーフィンを止めることはできなかったが、波に張り付くようなスタイリッシュなカーヴィング系サーフィンで準優勝という好成績を収めた。


Conner Coffin.

 

その一方で優勝のGabriel Medinaが、CTルーキーMorgan Cibilicと対戦したクォーターファイナルのヒート2で、ヒート終了間際にダンパーなセットを掴み、エグ過ぎるフロントサイド・フルローテーションエアをメイクして9.30ptをスコアし、大逆転を果たしたのには驚かずにいられなかった。


Gabriel Medina.

 

今大会ではJohn John Florenceを倒すなどワールドチャンプ・キラーと言って過言ではない活躍をみせていた上、1本目の波でチューブをメイクしたMorgan Cibilicが8.67ptというエクセレント・スコアと3本目の波でのバックアップ4.00ptを持って大差でリードしていた状況の中、しかもプライオリティーを持たない状態で、Morgan Cibilicが見向きもしないただのダンパーのセットの波をエクセレントに変えてしまうそのスキルの高さはまさに異次元であった。


Morgan Cibilic.

 

WOMENSのファイナルではTatiana Weston WebbとCaroline Marksが対戦。

ワールドチャンプで現在CTランキング1位のCarissa Mooreをセミファイナルのヒート1で下したTatiana Weston Webbと、ヒート2でCourtney Conlogueと大接戦を繰り広げた末に勝利したCaroline Marksのどちらが勝ってもおかしくないハイレベルな戦いの中、3本目の波で7.27ptをマークしたCaroline Marksが流れを掴み、Tatiana Weston Webbはリズムを崩したままヒートは終了。

見事Caroline Marksが優勝を果たした!!

Tatiana Weston Webb.

Caroline Marks.

 

今大会を終えた時点でのCTランキングトップ5は下記の通り。

MENSでは今大会の優勝でGabriel Medinaがランキングトップにお躍り出ることとなり、1位だったItalo Ferreiraが2位へ、3位にはJohn John Florence、同率4位に五十嵐カノアとConner Coffinとなっている。

WOMENSでは依然Carissa Mooreがランキングトップを独走。

Caroline Marksが2位にランキングを上げ、3位にTatiana Weston Webb、4位にTyler Wright、5位にStephanie Gilmoreがポジションしている。

 

 

次なるCT第4戦はウエスタン・オーストラリアのマーガレット・リバーを会場とする” Boost Mobile Margaret River Pro”が、現地時間と日本時間の5/2(日)からコンテスト期間に突入する予定。

今大会とは違い、本格的なワールドレベルの波を舞台とするCT第4戦、果たして優勝を掴み取るのは誰なのか!?

お見逃しなく!!

 

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yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ