Junior winner, Arashi Murata & His Coach Ross Butson.

Photos by yasushi photos. Text by colorsmagyoge.

Girls winner, Kana Nakashio.

 

千葉県南房総市の千倉海岸を会場に、11/14(土)から11/15(日)の2日間に渡って開催されていた第28回ジュニアオープン!!

18歳以下の選手を対象に、キッズ(2008年1月1日以降生まれの男子)、ボーイズ(2004年1月1日から2007年12月31日生まれの男子)、ジュニア(2002年1月1日から2003年12月31日生まれの男子)、ガールズ(2002年1月1日以降生まれの女子)の4クラスにおいて日本一を決めるべく行われた本イベントの大会2日目が11/15(日)に無事終了となった。

ジュニアとガールズの全スケジュールが消化された中、ジュニアでは村田嵐、ガールズでは中塩佳那が優勝を飾り、見事2020年日本一の座に輝いた!!

おめでとう!!!

持ち前の巧みなレールワークでこの日の会場の斜面の緩い波のコンディションでもしっかりとボトムでためながらリップが立つ瞬間を待ち、他の選手たちとひと味違ったリップ・アプローチを武器に優勝を飾った村田嵐。ファイナルではヒート開始早々に掴んだ1本目の波で6.35ptをスコア!それが決め手となり、見事2020年日本一のジュニア選手の座を掴んだ!おめでとう!!Arashi Murata.

 


2019年JPSAルーキー・オブ・ザ・イヤーの都築虹帆に、小学6年生にしてプロ資格を獲得した池田未来といったプロサーファーを相手に、まったく引けを取らないサーフィンを魅せ、見事激戦のガールズを制した中塩佳那。2024年パリ五輪での日本代表選手の座を今から視野に入れる彼女の今後のさらなる飛躍と活躍に期待したい!!Kana Nakasio.

 


惜しくも2位となった伊東李安琉。ファイナルでは最後の最後まで逆転を狙い、プライオリティーを持ってエクセレントスコアを出せる波を待ち続け、ヒート終了間際に掴んだ波でエアリバース2連発を試みたものの2発目のエアリバースでワイプアウト。もしメイクしていれば10pt出てもおかしくないさすがなライディングで今大会一番と言って過言ではない見せ場を作った。さすが天才。Riaru Ito.

 


地元の意地に賭けてヒート終了間際まで逆転を狙って波を掴み続け、ガールズ2位に輝いた松岡亜音。優勝の中塩佳那と共に、都築虹帆と池田未来といったプロサーファー2名を相手に素晴らしい結果を残した。勝利に対する強い気持ちが伝わってくるライディングの数々が印象的だった。Anon Matsuoka.

 


ファイナルではヒート終了間際にレギュラーのセットを掴み、リエントリーからインサイドまで繋いでフィンズフリーでフィニッシュするライディングを披露したが逆転にはあと一歩及ばず、惜しくも3位となった金沢呂偉。ハワイのサンセットで行われたサンセット・プロジュニアでは優勝経験を持つだけにその底力を出し切れないまま今大会を終える形となった。次回の活躍に期待したい!!Roy Kanazawa.

 


弱冠11歳の小学6年生の時にプロ資格を獲得して、日本サーフシーンにおける最年少プロ資格獲得の記録を新たに塗り替え、今大会のファイナルにおいては相手が全員高校生という中、たった一人だけ中学1年生であったにも関わらず、まったくそのハンデを感じさせないサーフィンで見事3位と大健闘した池田未来。今後の成長と活躍が末恐ろしい日本サーフィン界が誇る秘密兵器。Mirai Ikeda.

 


ファイナルでは得意のバックサイドで攻めたもののワイプアウトが目立ち、本領発揮できないまま4位に甘んじた松原渚生。プロも多く出場した志田下での第2回JAPAN OPEN OF SURFINGでもファイナル進出を果たし、さらにはハイレベルな今大会ジュニアにおいてアマチュアでありながらこの結果はさすが。資格を持たないだけで実力はすでにプロ。それが松原渚生であることを完璧に証明してみせた。Show Matsubara.

 


ファイナルでは勝利の女神に見放されたかのごとく、まったくいい波をつかむことができず、4位に甘んじた都築虹帆。波さえつかめば優勝に最も近い存在だっただけに本人としては悔やまれる結果となったに違いないだろう。しかし、いい波を掴めなければ勝てる試合も勝てないのがサーフィン。これをバネにさらに来シーズンは成長した姿を見せてくれることに期待!!Nanaho Tsuzuki.

 

 

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【大会結果】
ジュニア
優勝 村田嵐
2位 伊東李安琉
3位 金沢呂偉
4位 松原渚生

ガールズ
優勝 中塩佳那
2位 松岡亜音
3位 池田未来
4位 都築虹帆

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>>NSAオフィシャルサイト内/第28回ジュニアオープン大会2日目特設ページ

 

 

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ