カリフォルニアのレモーにあるKelly Slaterによる人口波”Surf Ranch”を舞台とするWSL主催”Founders Cup of Surfing”のファイナルデイが、現地時間の5/6(日)、日本時間の5/7(月)に無事終了となった。

この日は前日の予選ラウンドRUN1、RUN2に続き、5チーム中3チームのみに許されるファイナル進出をかけた緊張のRUN3からスタート。

コンテストDAY1に消化されたRUN2が終わった時点では、1位にUSAチーム、2位にオーストラリアチーム、3位にワールドチームに続いて4位に着けていたブラジルチームだったが、Adriano De Souza、Gabriel Medinaといったワールドチャンプ2名にFilipe Toledoが素晴らしいライディングを披露し、チーム・トータルスコア80.47ptをマークして一気に逆転2位のポジションへジャンプアップ。

 

ここでさらにスコアを伸ばしておきたい状況に追い込まれた日本代表のカノア五十嵐が所属するワールドチームは、グーフィーの波でキャプテンのJordy Smithが9.00pt、カノア五十嵐が7.17pt、 Paige Harebが7.73ptとチーム・トータルスコア78.96ptをマークするも、オーストラリアチームと同点となり、ファイナル進出をかけて各チーム男女各1名ずつが再度ライドする延長戦とも言うべきSURF OFFヒートが行われることに。

 

ワールドチームからはJordy SmithとPaige Hareb、オーストラリアチームからはMatt WilkinsonとTyler Wrightが選抜され、注目のSURF OFFがスタートとなった中、Jordy Smithが7.50pt、Paige Harebが7.43ptをスコアしたのに対し、Tyler Wrightは8.53pt、しかしMatt Wilkinsonが4.07ptのロースコアをマークしたことで、見事カノア五十嵐が所属するワールドチームがファイナルへと駒を進めた!

 

迎えたファイナルはUSAチーム、ブラジルチーム、ワールドチームによる戦い。

獲得ポイントの高いヒート4とヒート5にはそれぞれ男女1名ずつが出場し、思うように波をメイクできなかったPaige Harebが3位で0ptとなったものの、Jordy Smithがフルローテーション・アーリーウープとフローターをミックスさせたような強烈な1発をインサイドでメイクするライディングで9,27ptを叩き出し、1位となって4ptを獲得!!

さらにカノア五十嵐がレギュラーの波で自身にとって今大会2本目のエクセレントスコアとなる8.93ptをマークして1位となり2ptを、Michel BourezとBianca Buitendagが2位となってそれぞれ1ptずつ獲得したことで合計ポイント8ptとなり、USAチームとブラジルチームを抑えて見事まさかの優勝を果たした!!

 

Kelly Slater、John John Florence、Carissa Mooreといった3名のワールドチャンピオンとKolohe Andino、Lakey PetersonからなるUSAチームに、Gabriel MedinaとAdriano De Souzaといった2名のワールドチャンピオンに今大会では10ptをマークしているFilipe Toledoに加え、Silvana Lima、Taina Hinckelといったメンバーが顔を揃えるブラジルチームを相手に、誰もがワールドチームはやられ役だと思ったに違いない状況の中、歴史に刻まれる優勝となった!

 

2020年に東京で開催されるオリンピックを皮切りに正式種目となったサーフィン。

それ以降に続くオリンピックを意識して新たな試合形式を採用して行われたWSL史上初となる人口波を舞台としたビッグイベント”Founders Cup of Surfing”は、個人戦である普段のWSLとはまた一味違ったチーム戦ならではの感動を与えてくれた。

 

そんな”Founders Cup of Surfing”のさらなる詳細については、WSLオフィシャルサイトをチェック!!

>>WSLオフィシャルサイト

 

 

 

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ