Photos by ISA / Sean Evans. Movie by 共同通信 Text by colorsmagyoge.

五十嵐カノアと池田美来がアジア競技大会で金メダルとLA28オリンピック出場権を獲得!

愛知県田原市のロングビーチを会場に開催されていたアジア競技大会は、9/29(火)にファイナルデイを迎え、肩頭前後の波が押し寄せる中、MENS、WOMENS共にファイナルまでの全スケジュールを消化。

アジア競技大会で今回初採用されたサーフィン競技となった今大会において注目の日本代表選手たちの活躍は、五十嵐カノアと池田美来が見事優勝!

アジア最強を意味する金メダルを獲得すると共に、LA28(ロサンゼルス・オリンピック)出場権も内定させた。

MENSの五十嵐カノアは3大会連続のオリンピック出場が内定!

千葉の志田下で開催された東京オリンピック2020では銀メダルを獲得した五十嵐カノアは、今大会に最有力優勝候補選手として臨んだが、道のりは決して平坦ではなかった。

ラウンド1で同じ日本代表選手でありCTトップサーファーでもあるコナー・オレアリーに敗れるも、再び対戦したラウンド3ではハイスコアにハイスコアを重ねる名勝負を繰り広げた末にダイナミックなエアリバースでエクセレント・スコアを叩き出して逆転を果たし、僅差の勝利を収めると、セミファイナルではインドネシア初のWJCプロジュニア・ワールドチャンプの経歴を持つBronson Maydiを相手に今大会唯一のパーフェクト10ptを含む2本のエクセレントスコアをまとめてトータルスコア18.33ptをマーク。

ファイナルではインドネシアのI Made Pajar Ariyanaをを抑えて金メダリストに輝いた。

アジア競技大会に出場する数日前までカリフォルニアで開催されていたWSL主催のCT第9戦”LEXUS Trestles Pro”に出場し2年連続準優勝を果たしていた五十嵐カノアは、今回の優勝によって東京、パリ、そしてLA2028と、全3大会出場を内定させた。

「正直まだ言葉が出ないです。本当に特別な一日、特別な一週間、そして自分のキャリアの中でも特別な瞬間になりました。」

と五十嵐カノアは語った。

「アジア競技大会はとても大きな大会で、日本にメダルをもう一つ持ってくることができて本当によかったです。チームのために金メダルを獲得できたこと、そしてサーファーとしての次の章とミッションに向けて大きな一歩になりました。3大会連続でオリンピック出場が確定したのは本当に特別な気分です。それぞれの大会にはそれぞれの重みや意味があって、出場権を獲得した日のことはこれまでも一生忘れませんでしたが、今回もまた忘れられない一日になりました。今までのオリンピックの中で、LA28が一番出場したいと思っていた大会です。なぜなら会場のトレッスルズの波は本当に子供の頃からよく知っている波で、ここ数年大きな成功を収めてきた場所でもあります。このアジア競技大会にプレッシャーを感じていましたが、今は肩の荷が下りた気分です。これからは一つのミッションに集中するだけです。」

弱冠18歳の日本のホープ池田美来が初挑戦でアジアの頂点に!

弱冠18歳にして日本代表選手としてCS転戦する池田美来はオリンピック出場権をかけた今回のアジア競技大会に初挑戦であるにも関わらず見事優勝を果たし、金メダルを獲得!

ラウンド3では大会最高となる2本の波のトータルスコア18.53ptを記録し、ファイナルでは今大会の女子出場選手の中で唯一の元オリンピアンである中国代表選手のSiqi Yangを下し、LAオリンピック2028の出場権利も内定させた。

「人生で一番最高な瞬間です。でもオリンピックでは金メダルが欲しいのでこれからたくさん練習します」

と、その意気込みを語った。

さらにもう1人の女子日本代表選手である野中美波は決勝進出こそ逃したものの3位入賞を果たして銅メダルを獲得!

サーフィン初のアジア競技大会で3名の日本代表選手がメダルを獲得する素晴らしい結果を残してくれた。

LAオリンピック2028出場権獲得の条件下でアジア競技大会は優先順位の最下位。

サーフィンのLAオリンピック2028出場枠は国や地域で原則的に男女各2枠のみ。

LAオリンピック2028出場権を獲得する上で、下記の3つが条件として挙げられる。

その3つの条件を優先順位順に並べると下記の通り。

1.2027年8月15日から2028年6月15日までのWSL CTランキング

2.2028年のISA WSG(ワールドサーフィン・ゲームズ)の結果

3.大陸別出場枠(アジア競技大会などを含む)

つまり今回、五十嵐カノアと池田美来はLAオリンピック2028出場を内定させたが、もし今後優先順位の高い条件を満たす選手が出てきた場合は、その選手に出場権が与えられることとなる。

今回初となったサーフィンのアジア競技大会を無事に終え、ISAのFernando Aguerre会長は、

「サーフィンのアジア競技大会デビュー戦で、最初の2人のLA28出場選手が誕生したことは、本当に歴史的な瞬間だ。ロサンゼルスへの道のりが正式に始まった」

とコメント。さらに続けて

「五十嵐カノアと池田美来は初のオリンピック出場権を獲得できる今大会で信じられないほど素晴らしいパフォーマンスを魅せてくれました。そして彼らが同じエネルギーをLA28まで維持してくれると確信しています。サーフィンが3度目となるオリンピックサイクルに入る中で、私たちのスポーツが歩み続ける素晴らしい道のりを改めて思い出させてくれる瞬間となりました。これからの展開が非常に楽しみです。」

と語った。

日本に金メダルをもたらしてくれた五十嵐カノアと池田美来のLAオリンピックでの金メダル獲得に期待したい!


【大会結果/RESULTS】

Men
Gold – Kanoa Igarashi (JPN)
Silver – I Made Pajar Ariyana (INA)
Bronze – Jayuard Alciso (PHI)

Women
Gold – Mirai Ikeda (JPN)
Silver – Siqi Yang (CHN)
Bronze – Minami Nonaka (JPN)


yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ