世界中のサーファーの痛烈な大批判にISAが選考基準を改善修正!

ISAが先週発表したLA28オリンピック出場資格を獲得する上での新しい基準が、あまりにもISA贔屓過ぎることからオーディエンスを含め選手たちから長年に渡り世界最高峰のプロサーフィン・ワールドツアーとして認知されているWSLのCTを軽んじていると世界中のサーファーから痛烈な大批判となっていた中、いよいよそれを押しつぶすことができず、ISAが公平な新基準を正式に発表した。

ISAが日本時間の2/25(水)早朝に発表したオフィシャル・リリースの要約は下記の通り。

「WSLによるCT(チャンピオンシップ・ツアー)サーファーは、制限や制約なく各国最大3名までLA28に出場資格を得ることが可能。CTランキング上位にポジションすることで一度選手が獲得したLA28オリンピック出場資格は確保され、前回のパリオリンピックの時のようにISAワールドサーフィンゲームズに出場する義務はありません。世界中のサーファーたちから寄せられた様々なご意見を考慮した上でオリンピックの理念にも沿ったものとなっております。」

ISA official Release on 25th of Feb 26(JST).

今回発表されたLA28についての新しい選考方法とパリオリンピックの時の選考方法の違いをわかりやすく説明すると、各国代表選手のCT最終ランキング上位3位までの選手が特別な制限なく(パリ五輪の時のようにわざわざ無駄にISAワールドサーフィンゲームスに出場しなくてもよくなった)自動的に代表選手枠を獲得することが可能となった。

つまり、CT最終ランキングがより正当に評価され、オリンピック代表選出においても絶大なる効力を持たせることでCT選手にとってはシンプルかつ有利な仕組みとなった。

まさに世界最高峰のプロサーフィン・ツアーとして深い歴史を刻み続け、世界中のファンだけでなく選手たち自体も世界最高峰のプロサーフィンツアーとして信じて止まないWSL。

それに対し、正直言って世界最高峰のサーフィン選手権大会としては微妙な立ち位置でその歴史を刻んできたISA。

しかしそのISAが、WSLよりも先にIOC(International Olympic Committee)と連携を取り始め、サーフィンのオリンピック競技化を実現させたことで、東京オリンピック前からいきなりISAワールド・サーフィンゲームスが重要なサーフィン世界選手権として機能し始めた。

ISAとしてはこの波に乗ってWSLの功績と深い歴史から作り上げた世界最高峰のプロサーフィン・ワールドチャンピオンシップ・ツアーとしての不動の地位を薄め、最終的にはISAこそが世界最高峰の世界選手権大会という形にしたかったのか?と思われても仕方ないような今回の騒動であった。

まさにSNS時代だからこそサーフィンを正しい方向へと軌道修正できたことで、カリフォルニアのロウワー・トレッセルズで開催予定のLA28がよりエキサイティングなものになることは間違いないだろう。

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ