
Photos & Text by colorsmagyoge.

湘南鵠沼のスケートパーク前を会場に、NSA第33回ジュニアオープンサーフィン選手権大会が行なわれた。
SMジュニアとSWジュニア、SMボーイズとSWガールズの4クラスに関してはプロ資格を持つ選手も参加可能であることから、ある意味この大会が日本一のプロジュニア決定戦となるこのビッグイベントにおいて、見事日本一のプロジュニアに輝いたのは男子が足立海世、女子が池田美来!
さらに、中学生男子の日本一のプロボーイズサーファーは高井汰朗、中学生女子の日本一のプロガールズサーファーは草深心虹という結果となった。
今回はその模様をフォトギャラリーとしてお届け!


長髪から気合いの丸坊主で試合に挑み、ファイナルではスタイリッシュにテールを蹴り込むソリッドなリップを連発し、誰が見ても1番のサーフィンを魅せてSMジュニアメン優勝を勝ち獲った大阪出身の大住唯斗。SM JuniorMen winner, Yuito Osumi.

ガチで優勝を狙う他のクラスとはまた違った和やかな雰囲気に包まれるプッシュクラス。優勝を果たした鵠沼出身の石塚夏偉は会場のスケートパーク前をホームとし、スケートパークでスケートボード、目の前の海でサーフィンを毎日楽しむスーパーキッズ・サーフスケーター。Push Surfing winner, Kai Ishizuka.

Happy Glide. 小さな波でも、見ている側までハッピーになれるほどの大きな幸せを与えてくれる。サーフィンなんて本当は純粋に穏やかな白波を砂浜まで乗り継ぐだけでもいいのかも知れない。

2025年日本一のプロジュニア決定戦のSMジュニアのファイナルでの一コマ。優勝に向けてスプレーを上げる足立海世。その裏の波ではレギュラー方向に向かおうとする岡野蓮とグーフィー方向に向かおうとする山本來夢。ファイナリスト全員が優勝を目指して積み重ねてきた努力。燃え尽きることのない熱い想い。この一瞬に全てを賭ける。

大会前の練習セッションからダントツで目立つサーフィンを連発していたのは佐藤頼斗。SMボーイズのファイナルでインターフェアを犯してしまったが、それでも3位に食い込んでしまうそのサーフィンを武器に今後日本のサーフシーンを揺るがす存在になるに違いない未完の大器。SM BOYS 3rd, Raito Sato.

日本指折りのサーフタウン茅ヶ崎が産んだネクスト・ジェネレーション和氣堆人。SMボーイズで準優勝となった彼は、ファイナルの中盤まではリードを保っていたが、高井汰朗の鬼の追い上げに逆転される形となってしまった。しかしそのスタイリッシュかつエキサイティングなサーフィンはこのハイレベルな大会の中でも一際目立つ光り輝くオーラを解き放っていた。SM BOYS 2nd, Taito Wake.

SMボーイズで優勝を果たした高井汰朗。昨年追った怪我から復帰したばかりにも関わらず、そのサーフィンのパワフルさとターンのクオリティーの高さはすでにプロレベルと言って過言ではないスキルを持つ。今後の日本のサーフシーンを引率するサーフスターに成長と遂げる逸材。SM BOYS Winner, Taro Takai.

セミファイナルでは素晴らしいライディングを連発したが、ファイナルでは全くいい波に乗れず、4位となった都築成海。高井汰朗とその弟の高井悠二朗、そして野中秀馬といった期待のキッズ&ジュニアたちと同じ西湘出身の期待の星。SM BOYS 4th, Narumi Tsuzuki.

大きな体を活かしたダイナミックなサーフィンを武器に、SMジュニアで3位となった山本來夢。純粋にこのファイナルヒートを楽しんでいるかのような伸び伸びとしたそのライディングで会場を大いに沸かせた。例え頂点に立たなくても存在感があり、彼しか持っていない独自の明るいオーラに満ちた次世代サーフスター。SM Junior 3rd, Raimu Yamamoto.

セミファイナルでは思うようなライディングができず、2位でラウンドアップしたことが彼にとっては悔しかったに違いない。その直後に会場横の海にダッシュで飛び込んで気合いの練習を決行し、ファイナルではフィンズフリーやエアリバースとずば抜けたパフォーマンスを披露して見事日本一のプロジュニアの座を獲得した足立海世。まさにハワイの10ftオーバーから鵠沼の小波までオールラウンドに乗りこなす文句なしのプロジュニア日本チャンプが誕生した。SM Junior winner, Kaisei Adachi.

わかりやすく日本語で言えば高校生男子クラスと言えるSMジュニアにおいて、クラス内の最年少となる高校一年生にして準優勝を果たしたのは岡野漣。パンチの効いたリップでスプレーを上げまくったが、先輩である足立海世の勢いを止めることはできなかった。しかし、来年、再来年とこのビッグタイトルを2連覇する可能性は大!SM Junior 2nd, Ren Okano.

年齢制限の条件を満たしていればプロサーファーであっても出場可能なSMジュニア。今回のファイナルで唯一アマチュアでありながら、他の同世代のプロサーファーたちを倒してファイナルまで駒を進めたのは静岡3区の久保池大和。SM Junior 4th, Yamato Kuboike.
【結果〓第33回ジュニアオープンサーフィン選手権大会】
SWジュニアウィメン

優勝 菅谷 帆那 湘南藤沢
2位 原田 紫 徳島
3位 原田 葵 学連
4位 成瀬 まあれ 宮城仙台
SWジュニア

優勝 池田 美来 PRO
2位 松山 黎音 PRO
3位 平井 こいまり 湘南鎌倉
4位 登坂 祐妃 PRO
SWガールズ

優勝 草深 心虹 三重
2位 行廣 唯波 千葉銚子
3位 森 舞果 静岡3区
4位 荻上 美蘭 静岡伊豆
SWキッズ

優勝 石田 海夏 千葉西
2位 山本 璃々 千葉東
3位 宗政 優実 湘南西
4位 大江 こなみ 千葉西
小学3.4年生クラス

優勝 田中 瑠璃
2位 相馬 英玲愛
3位 齋藤 梢真
プッシュクラス未就学児、小学1.2年生クラス結果

優勝 石塚 夏偉
2位 飯作 旺介
3位 古川 虎太郎
4位 関谷 新
SMジュニアメン

優勝 大住 唯斗 大阪
2位 西野 龍成 大阪
3位 都築 然 愛知
4位 薮内 大河 愛知
SMジュニア

優勝 足立 海世 静岡伊豆
2位 岡野 漣 PRO
3位 山本 來夢 PRO
4位 久保池 大和 静岡3区
SMボーイズ

優勝 髙井 汰朗 湘南西
2位 和氣 堆人 湘南茅ケ崎
3位 佐藤 頼斗 千葉東
4位 都築 成海 湘南西
SMキッズ

優勝 飯田 夕惺 千葉銚子
2位 林 虎ノ助 湘南茅ケ崎
3位 浦山 裡央 千葉西
4位 中村 勇晴 湘南茅ケ崎