Photos & Text by colorsmagyoge.

サーフィンとスケートボード、スノーボード、そして音楽やアートなどサーフィンを軸とするあらゆるサブカルチャーが当たり前のように共存する湘南の茅ヶ崎で生まれ育ち、2023年はJPSA(現在のSリーグ)においてルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得するほどの実力派プロサーファーである齋藤祐太朗。

そんな彼が、同じ茅ヶ崎出身のプロサーファー田中透生の兄であり、ここ数年若い世代の間で”画質がエモい”と注目を浴びるDVテープ映像が流行る数年前からDVテープを使ったサーフムービーを作成してcolorsmagに送ってきてくれるなど、周りの一歩先を行く確かな感性を持つムービークリエイターの田中美龍が都内に構えたアートギャラリー的サーフショップ”The Plastic Mail”を会場に、初となるアート展&上映会”Alreadynaked”を開催した。

その最終日となった11/29(金)、渋谷からも程近く、246沿いから小道に入ってすぐの場所に位置する目黒区青葉台にある会場を訪問。

その齋藤祐太朗の世界観溢れる空間に圧巻。

およそ15分前後の齋藤祐太朗シグネチャー・ムービー”Alreadynaked”は、日本、インドネシア、オーストラリアで撮り貯めた映像を田中美龍が編集を手掛けて完成を果たした作品。

オープニングから映画のように引き込まれるストーリー性を持ちながらも、サーフィンとスケートボードを高次元で融合させた齋藤祐太朗のハイレベルなライディングの数々がしっかりと詰め込まれており、短い時間で異次元に連れて行かれるような他に類を見ないオリジナリティーあふれる仕上がりとなっていた。

現在のところオンライン公開は予定しておらず、今回のアート展&上映会のみでの公開。

本当にここでしか見ることができないのが残念に感じるほど完成度の高い作品となっていた。

齋藤祐太朗のアートが落とし込まれた”Seeyoulater”と田中美龍のThe Plastic Mailのコラボ・オリジナルアパレル。古着をリメイクし、オリジナルのタグを新たに縫い付けたり、自らのアートをシルクスクリーンで落とし込んだり、まさに彼らのこだわりが詰まった一点物となっている。

2023年にルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得したにも関わらず、2024年は突如コンテストシーンから姿を消した斎藤祐太郎は、現在CGクリエイターの技術を身につけるべく週に1回千駄ヶ谷のUNDER Rでバイトしながら都内の専門学校に通っているという。上の写真にあるのは、そんな彼が架空のサーフィン・ゲームのプロフィール・ホーム画面を想定して作り出したアート作品。サーフボードやウエットスーツなどのハードギアだけでなく、アパレルなども選べるようになっているのは独自の感性でファッションにもこだわる齋藤祐太朗ならではと言える。

今回、齋藤祐太朗のアート展&上映会”Alreadynaked”の会場となったThe Plastic Mailは、田中美龍が来年にアートギャラリー的サーフショップとしてオープンさせる予定のスペースとなっており、このアート期間中はプレオープンとのこと。湘南茅ヶ崎が生んだクリエイティブな感性を持つ彼が、今後この都内にあるThe Plastic Mailを拠点にどんなムーブメントを巻き起こしていくのか目が離せない!The Plastic Mailの最新情報が更新され次第、colorsmagからもお伝えさせていただく予定。まずは下記よりPlastic Mailのインスタ・アカウントをフォロー!

海、街、山、サーフ、スケート、スノー、アート、音楽、ファッション。

すべてはストリートで繋がっている。

そのことを改めて痛感させてくれた、素晴らしい齋藤祐太朗による”Alreadynaked”に感謝。

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ