Photo by Regalo Surf. Text by colorsmagyoge.

2024年パリオリンピックに日本代表選手として出場する稲葉玲王が、千葉県鴨川が生んだ今は亡き日本が世界に誇るパイプライナー小川直久プロのトレードマークであったシルバーブレット(Silver Bullet)のデザインと同じヘルメットと共に、2024年パリオリンピックの舞台であるタヒチのチョープーの波に挑む。

偉大な先輩が、生前成し遂げられなかった想いと意志と共に。

パイプラインのチューブで10ptを叩き出した世界初の日本人プロサーファー、シルバーブレット小川直久

2001年。

当時、日の丸を背負って世界のWSLを転戦していた小川直久プロは、パイプラインで開催されたコンテストでAndy Ironsの実弟、Bruce IronsとOccyことMark Occhilupoと対戦。

長年トレードマークとしてパイプラインでサーフィンする時に冠り続けてきたシルバーブレットと呼ばれるデザインのヘルメットでこの試合にも挑み、Bruce IronsとMark Occhilupoを相手にパイプラインのセットの波を掴み、日本人プロサーファーとして世界初となるワールドジャッジからの10ptをマーク!

会場を興奮の坩堝に陥れて見事に勝利し、その名を世界に轟かせたのだった。

言わずとしてれた歴代グランドチャンプの1人でもあり、シーンを引率するカリスマ・サーフスターとして長期に渡り日本のサーフィン発展に多大なる影響を与え続けた偉大なトッププロサーファーである。

しかし、2020年に大腸癌が発覚。

アラフィフとなって同世代のプロ選手たちが全員引退しているにも関わらず、日本のKelly Slaterのごとく現役でコンテストシーンの最前線に身を置き続けながら治療に専念。

再び復帰を果たし、東京オリンピックの際にはテレビで解説をつとめ、パリオリンピックには最年長選手として出場したいと意気込んでいた。

しかし、その矢先の2023年5月23日(火)、51歳の若さでこの世を去ることとなってしまった。


下記は、熱い想いと共に小川直久プロと同じシルバーブレットのヘルメットを手に、小川直久プロのRegalo Surfを訪れた稲葉玲王プロの様子を綴ったRegalo Surfのインスタグラムの投稿。

パリ五輪出場が決定した
稲葉玲王プロがナオさんに会いに来てくれました
今回、サーフィンのオリンピックの会場はタヒチの
チョプーで行われます

グーフィーフッターでもある玲王プロ🏄‍♂️
ナオさんのサーフィンへの想いや意思を受け継いで
いきたいという熱い気持ちを伝えてくださり、 

ナオさんと同じデザインのヘルメットを特注して
ナオさんと共に!
という思いを込めてオリンピックに挑みたい
と、出来上がったばかりのヘルメットを持って
会いに来てくれました

後輩の玲王くんがこのように思ってくれていることを
私たち家族は心から誇りに思います

ナオさんのすっごく喜んでいる顔が目に浮かびました
そして嬉しくて涙してると思います

小川家はもちろん一丸となって玲王プロを応援しています‼️
日本中の皆さんも一緒に応援していきましょう📣

玲王くん
今日は本当にありがとうございました

お土産もありがとう〜✨✨✨


サーフィンは常に死と隣り合わせの危険なスポーツ。

特にパリオリンピックの会場であるタヒチのチョープーやハワイのパイプラインなどは浅い岩棚の地形に大きなうねりがヒットして一気に掘れ上がって巨大なチューブを形成する世界でもトップレベルに危険なサーフブレイクである。

攻めれば攻めるほど危険を伴い、しかし、より深く危険なポジションからチューブを駆け抜けることが勝利の鍵を握る。

世界的チューブの聖地であるハワイのパイプラインで日本人プロサーファーの限界を突き破り続けてきた小川直久プロの想いと意志を受け継ぐ稲葉玲王が、パリオリンピックで心を震わせるライディングを魅せ、金メダルを獲得してくれることに期待したい!!

Go Reo!

Go Nao!!!

Go Japan!!!!!!


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yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ