どんな海であっても親子でサーフィンすることは素晴らしいことだ。

しかし、それが世界でもアイコニックなパイプでサーフィンする親子だったとしたらさらに特別なことだと言って過言ではないだろう。

パイプがエピックコンディションとなった2/26(土)に特大セットを掴み、親子でチューブをメイクしまくる脇田貴之と脇田泰地の脇田親子が、世界一の波情報サイトであるSurflineにフィーチャーされた。

 

記事の中では、Michael HoとMason HoのHo親子、Shane BeshchenとNoah BeschenのBeschen親子、Liam McNamaraとLandon & Makai McNamaraのMcNamara親子、そしてJoel TudorとTosh TudorのTudor親子と肩を並べる、パイプでサーフィンする世界的にレジェンダリーな親子サーファーとして紹介されている。

80年代にハワイに通い始めて以来、パイプの波に魅せられてハワイに拠点を置き続け、ローカルはもちろん世界のトッププロたちで波取りもスーパーハードなパイプにおいて、バックドア寄りのインサイド気味の危険なテイクオフ・ポジションに自分の居場所を見出し、誰もが怖くて待てないスペシャルなその棚にヒットする波を狙い続け、そこにWAKITA PEAKの名を刻んだ脇田貴之の歴史と、それを受け継ぐかのようにパイプに身を置く息子の脇田泰地についてが、世界指折りのビッグウェイバーであるMark Healyのコメントによって語られているのも特筆すべき点である。

「息子と一緒にパイプでサーフィンするのがどんな感じなのかを言葉で説明するのは難しいです」脇田貴之は言った。「息子の泰地はハワイで育って僕がパイプでサーフィンするのが好きなことを知っています。それを共有できるのは素晴らしいことです。泰地は16歳の時からパイプでサーフィンを始めました。最近ではもう息子の方がコーチのようです。彼は僕に的確なアドバイスをくれます。それに耳を傾けて受け入れると良い波をキャッチできるんです。だから今は親子でパイプで一緒にサーフィンしていても彼のことをそれほど心配していません。僕たち親子は父と息子としてだけでなく、サーファーとしてとても素晴らしい関係を築けていると思います。息子と一緒に大好きな波でサーフィンできることは最高に幸せな気持ちです」

 

 

 
 
 
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「本当にカッコいいなと思うと同時にたまに怖いです」脇田泰地は言った。「お父さんがクレイジーなワイプアウトをしている場面を何度も見ているので、時々心配になりますね。乗っているのはパイプの波であり、彼は僕の父です。でも彼がいい波を乗った時、まるで僕もいい波に乗ったかのように嬉しいし興奮してます。そんな父の姿は、僕ももっといい波に乗りたいという気持ちに奮い立たせてくれます。2/26(土)のパイプでは、父は僕より先に海に入っていて、僕がパドルアウトした時に友達から父が爆弾みたいにすごい波をメイクしたと聞かされました。それを聞いてエキサイティングした僕はじっと沖で波を待ちました。」

また、WAKITA PEAKについて脇田貴之自身は、

「WAKITA PEAKは自分の場所でない」

と語る。

 

 
 
 
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「親友のTamayo Perryは、いつも私よりも深い位置にポジションしています。僕は彼のような人々、Derek Hoさん、Marvin Fosterさんから多くのことを学んでそこで波を待つことを知りました。ローカルサーファーの人たちこそが、その尊敬に値するのです」

と。

さらに90年代、脇田貴之をここまで導き、過去30年間に渡ってノースショアでの日本人サーファーたちをケアし続けるLiam McNamaraといつも一緒にパイプでサーフィンをしていて、時々Liamがあまりにも沖にいすぎて逃す波を掴める場所が、自分が見つけたWAKITA PEAKのポジションだった、というエピソードも付け加えられている。

「僕は父からパイプについて多くのことを学びました。そして今でも学んでます。」脇田泰地は言った。「僕はまだ彼に全然近づいていません。僕たちはお互いから学び合っていますが、僕はいつも彼の生徒であり、父はいつお僕の先生です。父がこの冬に教えてくれのことはとても大切なことでした。パイプは人生のようなものです。」

「来た波すべてに乗ろうとすると、本当にいい波が来たときにそこにいることができない。自分が狙う波が来る瞬間を待ち続け、来た時には行く準備が整っていなければならない」

日本が世界に誇る脇田親子、そんな彼らの存在に、世界のサーフシーンが注目している。

 

>>Surfline

 

 

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ