東京五輪サーフィン競技は、台風8号によるグランドスウェルでオーバーヘッドのオフショアというエクセレントコンディションから午後から吹き始めたオンショアによってジャンクでワイルドなコンディションと化した7/27(火)午後の千葉県長生郡一宮町の志田下こと釣ヶ崎海岸を会場に都筑有夢路とアメリカ代表のCarolone Marksによる銅メダル獲得戦と、五十嵐カノアとブラジル代表のItalo Ferreiraによる決勝戦が行われた。

都筑有夢路とCaroline Marksによる銅メダル決定戦は両選手ともにどれがいい波なのか予測不可能に近いトリッキーなコンディションに翻弄されながらも、都筑有夢路が3本目に掴んだ波でリスキーなエンドセクションに対するパワフルなリップたった1発で5.00ptをマーク!

この1本が決め手となり、さらに4本目には1.80ptでバックアップを塗り替えて見事銅メダルを獲得した!!

 

さらに男子決勝戦では五十嵐カノアとItalo Ferreiraの戦い。

1本目の波でエンドセクションで仕掛けたロールインのランディングでボードを真っ二つに折ってしまったItalo Ferreiraであったが、ボードをチェンジしてからはこの難しいコンディションに合わせてまずは確実にマニューバーを決めていくライディングで7.77pt、7.00ptとといったグッドスコアを重ねていく。

コンビネーション・シチュエーションに追い込まれてもなお逆転を狙い、レギュラーのショルダーの張った波を探して積極的に波を掴む五十嵐カノアだったが、最後まで勝利の女神が微笑むことはなく、力を出し切ることができないまま銀メダル獲得となった。

 

オリンピック正式種目となったサーフィン競技の歴史上初のメダリストとして2名の日本人選手がその名を刻むこととなった今回の東京オリンピック。

惜しくも金メダル獲得まであと一歩となったが、素晴らしい結果を残してくれた五十嵐カノアと都筑有夢路の今後のさらなる飛躍と活躍に期待したい!!

Go Japan!!!

 

 

 

 

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ