Photos by Motoko Kumagai. Text by colorsmagyoge.

今シーズンは伊良湖で開催されたISA World Surfing Gamesで4位となり日本代表チームの金メダル獲得に大きく貢献するなど、大活躍となった村上舜がJPSA最終戦”仙台プロ”を制した。ファイナルでは1本目から7点台のグッドスコアをマークし、2本目に掴んだ波ではこのハイエアをメイク。余裕すら感じるダントツの優勝を飾った。Shun Murakami.

 

日本一のビーチブレイク仙台新港を舞台に開催されたJPSA最終戦”仙台プロ”は、11/18(日)にファイナルデイを迎え、MENS、WOMENS共に全スケジュールを消化。

腰腹前後のスモールコンディションの中、見事優勝を飾ったのはMENSが村上舜、WOMENSは弱冠15歳の松永莉奈!!

さらに注目のグランドチャンピオン争いは辻裕次郎がクォーターファイナルで敗退となってしまった時点で加藤嵐が3年連続で獲得。

WOMENSは野呂玲花がセミファイナルで敗退となってしまった時点で弱冠17歳の野中美波に決定となった!!

おめでとう!!

今回はその模様を仙台新港を代表する女性プロサーファーとしての経歴を持ち、現在はフォトグラファー&フィルマー”Surf Spirit”として活躍する熊谷素子による写真によってここにお届け!!

綺麗なライン取りとダイナミックなトップアクションで弱冠15歳にして見事JPSA最終戦”仙台プロ”のWOMENSを制した松永莉奈。ファイナルでは仙台新港をホームとするロコプロサーファー高橋みなとを相手に、逆転に逆転を重ねるエキサイティングなヒートを展開した。来シーズンのさらなる成長と活躍に期待!!Rina Matsunaga.

 

ホーム仙台新港を舞台とした今大会だっただけに、絶対に優勝したかったに違いない高橋みなと。ヒート後半にプライオリティーを持ってセットを掴んだが、無情にも波のブレイクが速く、ハイスコアにつなげることができなかった。次回の活躍に期待したい!Minato Takahashi.

 

相手が誰であろうと決して怖気付くことなく、真っ向から全力勝負を挑む田中大貴。ファイナルでは村上舜の2本目の波でのビッグエアで会場が盛り上がった直後に、フルスピードでエアリバースを仕掛けるなど、その強靭な精神力と確かなサーフスキルを武器に来シーズンはさらなる活躍を見せてくれるに違いない要チェックなひとり。今大会を2位でフィニッシュ。Daiki Tanaka.

 

2014年にグランドチャンピオンを獲得して以来、今大会に2度目のグランドチャンプ獲得がかかっていた辻裕次郎。結果としてはクォーターファイナルで敗退となり、この一年間共にツアーを周り、励まし合い、そして高め合ってきた一回り年下の親友でありライバルでもある加藤嵐にその座を譲ることとなった。しかし、例年以上に面白いグランドチャンピオン争いを演出してくれた立役者はこの男に他ならない。Yujiro Tsuji.

先々週に同会場にて行われたJPSA第3戦”田原オープン”で見事優勝を飾ったその勢いは、最終的に2度目のグランドチャンプ獲得を狙う辻裕次郎にトドメを刺すという衝撃のドラマを生み出した。まさに日本のサーフィン界の大野Mar修聖あり。来シーズンもJPSAでMarのサーフィンが爆発するのが楽しみでならない!!Masatoshi”Mar”Ohno.

 

あと一回、セミファイナルさえ勝ち上がり、ファイナル進出を果たしていればグランドチャンピオンに輝くことができた野呂玲花。観戦している側としても、たった一回きりの勝敗が運命を分けるプロサーフシーンの勝負の厳しさを痛感せざるを得ない今回の結果となった。Reika Noro.

 

ダブルポイントとなった種子島でのJPSAでの優勝が大きくランキングを飛躍させ、最終戦までランキング3位のポジションをキープしてグランドチャンピオン争いに絡んでいた河谷佐助。クォーターファイナルのヒート2で迎えた宿敵、加藤嵐との対戦に敗れ、グランドチャンプ獲得にあと一歩及ばなかった。来シーズンはさらなる成長と活躍を見せてくれるに違いない!Go Sasuke!! Sasuke Kawatani.

 

見事3年連続グランドチャンピオンを獲得した加藤嵐。Fプラスのつのだゆき編集長を専属コーチに迎えて以来、著しい成長を遂げ、今となっては国内では無敵の強さを誇るコンテストマシーンと呼んで過言ではないコンペティターぶりを発揮している。来年は4年連続グランドチャンピオンを狙うか!?加藤嵐ならばいとも簡単そうにやってくれるに違いない。とにもかくにも、加藤嵐、3年連続グランドチャンピオンおめでとう!!Arashi Kato.

 

MENSでルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いたのは茅ヶ崎出身の小笠原由織。大澤伸幸、大橋海人、湯川正人、金尾玲生、佐藤魁、そして同年代では森友二、平原颯馬など多くのロッププロサーファーを輩出し続けるサーフタウン茅ヶ崎から、また新たなヒーローが誕生した。来シーズンの活躍に期待したい!!Yuri Ogasawara.

 

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今回はスケジュールが合わず、来場することができなかったが、見事2018年度JPSA WOMENSグランドチャンピオンに輝いた野中美波。2014年に弱冠17歳にして史上最年少となるグランドチャンプに輝いた田代凪沙に続く、17歳のグランドチャンピオンがまた新たに誕生した。おめでとう!!Minami Nonaka. 

 

そして、2018年度WOMENSルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得したのは弱冠14歳のスーパー中学生プロサーファー川瀬心那。こうしてみてみると、今大会を優勝したのも15歳の松永莉奈、WOMENSグランドチャンピオンは17歳の野中美波と、現代の日本のWOMENSプロサーフシーンにおいて、10代の若手プロたちの活躍がいかに著しく先輩たちを激しく突き上げているかを痛感せざるを得ない。Kokona Kawase.

 

今シーズンも素晴らしい展開となったJPSAツアー。

果たして、来シーズンはどんなドラマが生まれるのか!?

今大会のさらなる詳細については下記リンクよりJPSAオフィシャルサイトをチェック!!

 

 

>>JPSAオフィシャルサイト

 

 

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ