Photos by yasushi photos. Text by colorsmagyoge.

 

2020年東京オリンピックのサーフィン会場である千葉県長生郡一宮町の志田下を会場に開催されていたJPSA第7戦”CHIBA ICHINOMIYA PRO”の大会最終日が10/21(日)に無事終了。

大原洋人、大橋海人、稲葉玲王、仲村拓久未などの普段は海外のQSを中心にフォローするトッププロたちも出場を果たしたことから普段以上にハイレベルな一戦となった本イベントのMENSにおいて、見事優勝を果たしたのは高橋健人!


種子島でのJPSAでの悔しさをバネに、ファイナルでは最高のパフォーマンスを披露した高橋健人。Winner, Kent Takahashi.


ファイナルではクオリティの高いターン2発を交えたライディングでヒートのハイエストスコアとなる8.67ptのエクセレントスコアを叩き出したが、バックアップをまとめることができず2位に甘んじた田中英義。2nd, Hideyoshi Tanaka.


辻裕次郎がセミファイナルで敗退となったことから、グランドチャンピオン獲得レースにおいて僅かなリードを図ることに成功した加藤嵐。11月頭に仙台新港で行われる最終戦と、それと同時開催される延期になっていた伊良湖でのJPSAでの活躍に注目が集まる! 3rd, Arashi Kato.


ホーム志田下でのコンテストで優勝に恵まれない大原洋人。世界レベルのサーフィンが今大会のファイナルでその真価を発揮するまでには至らなかった。 4th, Hiroto Ohhara.

 

ファイナルでは大原洋人、加藤嵐、田中英義との対戦となった中、深いボトムターンから繰り出されるダイナミックなバックサイド・リッピングで5本目には7.60pt、6本目には8.07ptを叩き出し、見事自身初となるJPSA初優勝を決めた!!

おめでとう!!

今シーズンで引退を表明し、この日、プロ選手として最後となるホーム志田下でのヒートを終えた田中樹がクォーターファイナルで敗退となった中、それに応えるかのごとく、今まで超えられなかった自らの壁を打ち破ったかのような高橋健人の今回の一勝に大きな感動を覚えたことは言うまでもない。


惜しまれながらも今シーズンで引退を表明したことから、選手としてホームである志田下でのコンテストに参戦するのはこれが最後となった田中樹。地元の熱狂的な応援団がバックアップする中、クォーターファイナルで敗退となったが、誰よりも大きな感動を与えてくれた。仙台での最終戦を最後に、来シーズンからはコーチとして若手育成に全力を注ぐ。プロとして第二の人生を踏み出す田中樹の今後のさらなる飛躍と活躍に期待したい!!Izuki Tanaka.


ターンのクオリティーの高さはJPSAの中でも群を抜いているキング大野Mar修聖は、惜しくもセミファイナルで敗退となった。Masatoshi Ohno.


世界でのQS転戦の積み重ねがいよいよターンひとつひとつに備わってきた感のある大橋海人。いい波を掴めばハイスコアを叩き出せるスキルを持つだけに、今回のクォーターファイナル敗退は本人としても不本意な結果となったに違いないだろう。次回の活躍に期待したい!! Kaito Ohashi.


大橋海人と共にクォーターファイナルで敗退となってしまった松本コア。茨城、種子島でのJPSAで上位に食い込み、徐々に頭角を現しつつある要チェックサーファーのひとり。Koa Matsumoto.

 

WOMENSはベテラン・トッププロサーファー庵原美穂に渡辺愛、川瀬心那といった十代の若手プロと野呂玲花の対戦。

オンショアの影響を受けいい波を見極めづらいコンディションの中、左奥からのグーフィーでスコアを伸ばした野呂玲花が見事優勝を果たした!!

おめでとう!!


タフなコンディションの中、形のいいレフトを積極的に掴み、パワフルなターンを刻んで見事優勝を遂げた野呂玲花。Winner, Reika Noro.


逆転を狙い、最後の最後まで波を掴みハイスコアを狙ったが、2位となったベテラン庵原美穂。十代、二十代の若手たちの活躍が著しい中でも十分戦える実力を持つ日本が誇るトッププロサーファーのひとり。Miho Ihara.


まだ中学生であるにも関わらず、このハイレベルなWOMENSでファイナル進出を果たし、見事3位入賞を果たした川瀬心那。末恐ろしい存在である。Kokona Kawase.


ファイナルではいい波をつかむことができず、終始いい波を探して海に翻弄される形となってしまい、その実力を発揮するまでに至らなかった渡辺愛。次回の活躍に期待!Mana Watanabe.


今大会では優勝候補のひとりであった野中美波であったが、いい波を掴むことが出来ず惜しくもセミファイナルで敗退となった。実力派なだけあり、次回の活躍に期待したい!!Minami Nonaka.

 

JPSAツアーは、日本一のビーチブレイクである宮城県の仙台新港を会場に11/1(木)からいよいよコンテスト期間に突入となるJPSA第8戦”仙台プロ”に続く予定。

台風直撃により延期を余儀なくされた伊良湖でのJPSA第3戦の続きも行われる予定の仙台プロでは、一体どんなドラマが展開されるのか!?

そして、加藤嵐は3年連続グランドチャンピオンを獲得することができるのか!?

その行方から目が離せない!!

さらなる詳細は下記リンクよりJPSAオフィシャルサイトをチェック!!

 

>>JPSAオフィシャルサイト

 

 

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ