Photos & Text by colorsmagyoge.

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迎えたバレンタインデーの2/14(土)。

20歳にして2度ものオリンピック出場を果たし、

2015年1月中旬にオーストリアにて開催されたFISスノーボード世界選手権2015の

チャンプであるScotty Jamesとの貴重なセッションに参加するべく、

Pioneer MOSSを扱うプロサーファー佐藤千尋をはじめ、

DEADKOOKSのEden Saulに自身がプロデュースするSKILLZHIGH wetsuitsを

提供するプロサーファー脇祐史に加え、プロサーファー伊藤勝則、

さらにはMOSSのライダーで白馬の山を知り尽くしたロコボーイ

Yasこと溝口靖史と白馬岩岳スノーフィールドにて合流を果たした一行。

ここでScottyはDJ Sugarこと佐藤千尋のMOSSのSNOWSTICKに興味を示し

なんと、自分のボードでなくMOSSのボードでライドすることに。

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Scotty James & Yuji Waki.

 

早速リフトで白馬岩岳スノーフィールドのトップへ向かい、

前日降り積もったパウダーが食われないうちにライド開始!!

まるで波のように切り立った地形に対し、

サーフィンのバックサイドリップを彷彿とさせる

見事なカーヴィングターンを披露。

雪のビッグスプレーを舞い上げる!

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b/s Rip by Scotty James.

 

ロコボーイでMOSSライダーのYasくんに連れられ、

ちょっと脇道を入ったシークレットスポットへ。

「思ったよりスピードがつかねぇ」

と本人はボヤいておりましたが、美しい放物線状のトラックを

バフバフのパウダーに刻んでおりました。

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Yas Mizoguchi.

 

こちらのバックサイドでのえぐるようなパワフルなカーヴィングは

サーフィンでもカーヴィングを得意とするプロサーファー伊藤カツ勝則。

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KatsuNori”Katsu”Ito.

 

サーフィン同様、雪山のなかに入ってもなお、

スタイリッシュなターンをみせるのはDJ Sugarこと佐藤千尋プロ!

プロサーファーなのに冬はスノーボードを売る仕事をしているだけに

スタイル自体にこだわりが感じられるカーヴィングを披露した。

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Chihiro”DJ Sugar”Sato.

 

一年中暖かいオーストラリアに住むサーファーであり

シェイパーであることからなかなかスノーボードをやる機会がない

DEADKOOKSのEden Saulも気持ちよさそうに急斜面をクルージング。

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Eden Saul.

 

そんなEdenとは仲良しな脇祐史プロも、

久々のスノーボードでありながら、

さすがプロサーファーと唸らずにいられない綺麗なカーヴィングをみせる。

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Yuji Waki.

 

そうこうしているうちに、Scottyが

「あそこからドロップするから撮ってくれ」

とはるか遠くに見える誰もトラックを残していない斜面を指差した。

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Eden Saul & Scotty James.

 

どこまで登るのかというくらい目的の斜面をハイクアップしていき、

豆粒みたいな大きさになったところでスノーボードを履き始めた。

用意ができたのか、手を振ってこちらに合図を送ると、

一気にその斜面を滑り降り、転けたら怪我するほどのスピードに乗ったまま

パワフルかつスタイリッシュなカーブをひとつ、ふたつ、みっつとメイク!

そのスピードとターンの大きさが山の巨大なスケールにマッチした

見事なライディングにど肝を抜かれた一行であった。

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Scotty James.

 

こうして午前のセッションを終えた一行は、

今度は車で数十分走ったところにある白馬八方尾根スキー場へ。

この八方尾根には、八方バンクという波のようなバンクセクションが

連なるサーファーにはたまらないパークが存在しており、

とりあえずはそこに行ってみようということに。

ここではまるで水を得た魚のように

楽しそうに滑走するプロサーファーの面々。

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Katsunori Ito.

 

ボトムターンを決める佐藤千尋!

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Chihiro Sato.

 

サーフィンと同じ体の形、スタイルで、

雪山の上にある波をメイクしていく脇祐史。

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Yuji Waki.

 

フロントサイド・グラブからのフルレールターンで

圧雪であるにも関わらず、大きなスプレーをえぐるScotty James!

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Scotty James.

 

そのゆるいサーフスタイル同様、

バンクのハイラインをスタイリッシュにクルーズするEden Saul。

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Eden Saul.

 

Edenと一緒に今回のツアーに同伴したJackも思う存分このツアーを堪能。

スティールフィッシュのエアを披露してくれた!!

Yeeeew!! Jack!!!!!

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Jack.

 

サーフィンをやってもきっと上手いのではないかと

思わずにはいられない。

そんなスムーズな滑りをみせるのはロコボーイのYasくん。

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Yas Mizoguchi.

 

この日は一日中滑り倒し、

みんな足もパンパンになって無事に怪我もなくセッションは終了!

ゴーグルをとったみんなの顔は、かなり充実感に満ちた笑顔で溢れていた。

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Yas & Katsu.

 

「もう一日ステイして滑り倒したい」

と、案の定な流れとなったが、

この日このまま帰る予定だった佐藤千尋プロ、

脇祐史プロと伊藤勝則プロの3名はやはり予定通りに帰ることに。

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Scotty JamesとEden Saul、そしてその友達のJackをケアする

colorsmagと今回のツアーのオーガナイザーである越路建の一行は

あと2泊して晴天のパウダーを狙うことに。

果たして、Scotty一行は晴天のパウダーをゲットすることができるのか!?

そして、今回のもうひとつのミッションである

いい波をスコアすることはできるのか!?

明日は明日の風が吹く。

次回の記事は、この激レアなSNOWSURFトリップ in Japanもいよいよ最終章。

乞うご期待ください!

一生滑走!!!

 

 

 

 

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ