Photos & English Text by Dave Yamaya / DYP. Japanese Text by colorsmagyoge.

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波がなければ波乗りにならない。

それが悲しきサーフィンの性。

やりたいときにやりたいだけできれば良いのだが

そういうわけにもいかない。

波がない状態が続く波日照りのとき、

たとえば日本のトッププロサーファーたちは

どんなボードを使ってサーフィンを楽しんでいるのか!?

今回の【Dave Yamayaの】は、

小川直久プロによる小波メイク術を密着取材!!!

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Naohisa Ogawa.

 

 

Naohisa X Alaia
Typhoon season has passed, and typical small conditions are now here. A quick look at the IMOC shows most of Japan surrounded by dark blue indicating near flat conditions.
This time of year, a lot of surfers turn to other water related sports. Some go fishing, some like to do stand up paddle. Others ride longer boards to cope with the small conditions.
Since the weather is picture perfect, I gave Naohisa Ogawa a call to see what he does when the surf is so small. His reply got me happy! “I like to ride my Alaia”
We decided to meet the next morning at Maruki point. 

台風シーズンは過ぎ去ると、

いつも通りのスモールコンディションが続く。

IMOCで波高を調べてみるが、

全国的に濃い青に覆われたフラットに近い状態で、

しばらく波は上がりそうもない。

今年は釣りをはじめ、SUPといった

サーフィン以外のマリンスポーツを楽しむサーファーが

急増した一年だったと言えるだろう。

いくつかの遊び道具を使い分けるだけで小波など関係なく、

あらゆるコンディションにおいて楽しめる振り幅が広がっていく。

明日は撮影するには最高な天気になりそうだな、

と思ったとある日のこと。

こんなに波が小さな時に、

鴨川が生み出した世界的プロサーファー小川直久だったら

どう乗りこなすのかと思い、連絡を取ってみた。

「アライアに乗りたい!」

乗り気な反応をみせてくれた小川直久プロと、

翌朝マルキで待ち合わせすることに。

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Naohisa Ogawa.

 

 

The wind was strong offshore and perfect little lefts were peeling over the shallow inside sandbar. He pulled a small, 5’8″ alaia out of his car. “This is going to be a challenge” we both agreed.

翌朝、マルキに向かうと、強いオフショアにあおられ、

朝日に照らされた小さな三角波が浅いサンドバーにかろうじてヒットしていた。

「これはある意味チャレンジだね」

そう言って目の前でブレイクする小波を一笑すると、

5’8”の小さなアライアを車から取り出した。

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Naohisa Ogawa.

 

 

After a couple of wipeouts, laughs, and barrel attempts, Naohisa started to find his flow. A nice one lined up and Yocci watched from the shoulder as Nao took the drop. A small wave, but so perfect. A tight little tube was Nao’s reward. 

数本のワイプアウトを繰り返し、チューブにつぶされるなど、

海の中で笑い合っているうちに、徐々に感覚を掴みはじめていった小川直久プロは、

狙っていたセットの波にテイクオフ。

小さいが本当に綺麗なチューブを巻くパーフェクトなその一本で、

見事なチューブをメイク!!

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Naohisa Ogawa.

 

 

We both had big smiles and called it a day.
Mahalo

最高の笑顔を届けてくれた素晴らしい一本となった。

Mahalo!

 

 

 

 

 

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ