Movie by KUTVテレビ高知 Text by colorsmagyoge.

高知で4名のサーファーが中学生サーファーの命を救う

今年の10月8日夕方に中土佐町久礼大野浜で沖に流された男子中学生を自力で助けた藤崎桂右さんと、”YAMATO TV”のYoutubeチャンネルでサーファーYoutuberとして活躍する佐竹将典さんを含む4名のサーファーが高知県高幡消防組合から感謝状を贈られた。

「台風が来ていて、この秋一番波の大きな日でした。波の音も大きくて浜で会話していても聞こえないくらいだった」

と、当時の状況を振り返るのは藤崎桂右さん。

当日は3メートルから4メートルの波が押し寄せるハードコンディションで、熟練のサーファーにとっても難しいコンディションだったという。

そんな中、最初に少年の元へ向かった佐竹将典さんは、

「当時、あたりは暗くなり始めていて、ヘリコプターの救助を待っていては間に合わない恐れがありました。」

と語る。

しかし、その状況を目の前に佐竹さんは、友人らと協力して少年をサーフボードに乗せ、自分は泳いで岸に戻ることを決断。

およそ300メートル離れた岸まで少年を運び切ったのであった。

「本当に無我夢中で助けたという感じだったので、ところどころ記憶が無いのですが、少年だけでなくその時救助にいった全員が無傷で帰って来られたので本当に良かったです。」

と続けた。

海という自然をフィールドとするサーフィンは波の大小に関わらず、常に死と隣り合わせの危険なスポーツ。

見た目の華やかさとは裏腹に、いつ何が起きてもおかしくないことを改めて痛感させられる今回のニュースであると同時に、中学生の少年サーファーの命を助けた佐竹将典さんと藤崎桂右さんを含む4名のサーファーの勇気と、日頃から真剣に海と向き合い積み上げてきた知識と体力があったからこそ可能だった今回の人命救助活動に、改めて同じサーファーとして感謝と敬意を表したい。

今回、中学生サーファーの命を救った佐竹将典さんのYAMATO TVもぜひチェックしてくてください。

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ