Photos by Motoko Kumagai. Text by colorsmagyoge.

愛知県田原市ロングビーチを舞台に開催されていた今シーズン国内最高グレードとなるQS60000″BILLABONG田原プロ”は9/21(日)にファイナルデイが終了となった。

WOMENSは中塩佳那が優勝を果たしてQSアジア・ランキング1位へ浮上!

MENSはCaleb Tancredが優勝となった。

中塩佳那は韓国のWave Parkで開催されたQS6000″始興韓国オープン”で準優勝を果たしており、今大会の優勝においてもその強さを見せつける形となった。

WOMENSファイナルで鈴木莉珠との対戦となり、鈴木莉珠にとって今回のファイナル進出は2025年の大きな飛躍のきっかけとなった。

両選手が序盤からローミドル・レンジのスコアを重ねていき、徐々にスコアを伸ばしていく中、中潮佳那はヒートの半分以上リードを保ち、最終的にトータルスコア7.83ptをスコアして優勝を飾った。

この勝利により、中潮選手はボンソイQSアジア・ランキングで1位に躍り出た。

「今日は都築虹帆と鈴木莉珠と対戦できて本当に良かったです。」と中塩佳那は語った。「しばらく良い結果が出ていなかったのですが、ついにQS6000で優勝することができました。来週ポルトガルで開催されるCSに向けて、この勢いを維持していきたいです。QSアジア・ランキングのトップに立って、ボンソイ・イエロージャージを着てクラウド9の試合に臨むのが楽しみです。」

若くしてプロジュニアとして華々しいキャリアを築き、CS出場への大きな希望を抱いてきたCalab Tancredは、約5年間の休養を経てカムバックを果たし、ここ6ヶ月で数々のQSイベントに出場し、ここでキャリア最大の勝利を収めることとなった。

「優勝できて本当に嬉しいです」とCaleb Tancredは言った。「言葉になりません。正直、こんな風にサーフィンできるとは思ってもいませんでした。波のコンディションはかなり厳しかったのですが、スコアもいくつか出すことができました。最近は新しい仕事に就いたばかりであまりサーフィンができずにいました。こうしてちゃんとサーフィンができるようになったことを本当に嬉しく思います。」

Caleb Tancredはファイナルでサンシャインコーストの強豪Alister Reginatoと対戦。

Alister Reginatoは序盤にリードを奪い、ヒートの半分以上をリードし続けた一方で、Caleb Tancredは20分近くスコアを出せなかったものの、突如6本の波を連続でキャッチし、トータルスコア9.60ptをマークして大逆転を果たした。

Caleb Tancredは現在オーストラリア/オセアニア地域のQSランキングで2位につけており、2026年のCS出場を目指す。

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ