Movie & Interview by WAVETRIP.

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サンディエゴのラ・ホヤを会場に、現地時間の3/11(水)から3/15(日)までをコンテスト期間に開催予定のISA世界パラサーフィン選手権大会に日本代表選手として出場を果たす小林征郁選手。

彼は、自分が起こしてしまった事故によって、ある日突然、車椅子での生活を余儀なくされた。

”ゴメン、、。手術後、病院のベッドで生まれて初めて親にあやまった。”と語る彼が、2度とできないと思ったサーフィンに奇跡の復帰を遂げ、日本代表として世界と戦う選手となるまでの道のりをWAVETRIPが突撃インタビュー!!

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サーフィンが出来ないってなったとき、親への謝罪でしかなかったっというか。

病院のベッドで手術後、(親に)謝った自分というのは本当に今でも覚えていて、「ほんと、ごめん」って言って。

今まで謝ったことがなかったのに謝った自分というのがいました。

ー車椅子生活の中でどのように気持ちを切り替えた?

生まれつきの障がいでもなく自分で起こしてしまった事故で、ネガティブな感じになっていても、それこそ周りに迷惑かける、支えてくれた人に迷惑かけるって言うところから、意外に切り替えって早くて。

「もうちょっとやらなきゃ」みたいな、「もうやるしかないっしょ」みたいな感じに切り替えていけたのは結構早かったです。

それが後にサーフィンに繋がっていくんですけど。

ーサーフィンを再び始めたきっかけ

その当時お世話になっていたサーフショップのボスにサンディエゴに連れていってもらい、行った先で知り合った先輩に「ニーボードっていうのがあるんだよ。正座はできる?」とか聞かれて、自分の中でニーボードというのは全然知らなかったから、そこからスイッチが入ったというか、乗れるか分からない板をサンディエゴで買って日本に持って帰って、そこが(サーフィンの再出発の)始まりでした。

そこから仲間に連れて行ってもらったりして、海に帰れてよかったなっていう感動は本当にありました。

ー大会にはいつから出場するようになった?

本当に大会っていう感じで参加したのは2016年の世界戦。

2015年から世界大会はカリフォルニアのサンディエゴで行われていて、2016年に「日本にもアダプティブサーファーいるよ!」っていうことで、国旗を立てに行かないとというのと、仲間に会いにいく感覚で行ったのは覚えていますね。

年々ちょっと変わっていって、初年度は日本の国旗立てに行きます、仲間に会いに行きますっていう、コンペよりも楽しさ半分みたいな感じで。

2017年からだんだん日本代表っていう、日本を背負って行かせてもらっているという自覚は持てたっていうのはあります。

そこで自分はどれだけベストを尽くせるのっていうところだったり、2018年なんですけど、初のファイナルの舞台に立たせてもらって、自分に足りないものだったりが見えたりとかして。

コンペに対して今、結構ハマっていて(笑)。ハマってるっていうのが1番分かりやすく言うとそういった感じなのかなってあるんですけどね。

ーアダプティブサーファーとして再出発して改めて感じること

車椅子になってアダプティブサーフィンという形で海に戻れて、本当によかったなって、今でも仲間に感謝です。

今後、生まれ持っての障がいだったり、障がいを持った子どもたちにどんどん知ってもらって、バスケットだったりラグビーといろんなパラスポーツがある中でアダプティブサーフィンも選択肢の一つに入れてもらえれば。

そういう形で、未来の日本代表が出てきてくれたら嬉しいし、そういう子はどんどんサポートもしていきたです。

 

現在、そんな小林征郁氏をはじめとした日本代表チームが日の丸を背負って戦うISA世界パラサーフィン選手権大会がスタート!

そちらの方もLIVEで応援よろしくお願い致します!!

Go Japan!!!

 

>>ISA世界パラサーフィン選手権大会LIVE

 

 

 

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ