Rider / Arashi Murata. Photos by yasushi photos.


 

 

グロムサーファー時代からオーストラリアの”RIP CURL Grom Search”をはじめ、カリフォルニアのVOLCOM主催のVQSなど世界レベルのビッグ・グロメッツ・コンテストでその名を轟かせ、早くもサーフエリートとしてその才能を認められたものの、2018年シーズンは足の怪我に悩まされ、本人としては納得いく結果を得られず、苦しい一年を過ごしたに違いない村田嵐。

そんな彼は現在プロサーファーとして活躍するだけでなく、colorsmagのオリジナル動画colorsTVのエディターとして、そしてフィルムにこだわる写真家としても多彩かつアーティスティックでクリエイティブなその才能を発揮していることは周知の通りであるが、今回はそんな彼だからこそと納得せざるを得ない、DogTown Z-BoyzのJay Adamsがプールスケートで編み出したフロントサイド・バートリバートを想起させるフロントサイド縦抜きブロウテール540°のシークエンスをお届け!!

Jay Adamsによるバート・リバートは、70年代のハワイアンのサーフスターLarry Bertlemannが当時行なっていた、水面に着いた前足側の腕を軸にオープンフェイスで急激に方向転換を行なうシグネチャー・ターンに大きな影響を受け、それをプールで再現したと伝えられているもの。

2019年、それは村田嵐によってLarry Bertlemannが行なっていたオープンフェイスより角度の鋭角なリップセクションでのバーティカルなアクションへと進化を遂げ、まさにサーフィンからスケートボードに、そしてスケートボードからサーフィンにフィードバックされ、昇華して完成を遂げた1発と言って過言ではないだろう。

かなりマニアックな話しになってしまったが、とにかくコンペティブなだけでなく、クリエイティブな才能溢れる村田嵐だからこそフロントサイド・バートリバート風・縦抜きブロウテールのシークエンス、必見となっております!!

f/s Vert Revert Blow Tail 540° by Arashi Mutara.

 

 

 

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ