秋も深まりをみせ冬の気配を感じさせる11月半ば。

度々、やってくる強い寒気と低気圧の影響で日本海もハイシーズンがスタートした。

一度、寒気が訪れれば一気にサイズアップしクローズアウトコンディションも珍しくない日本海だがその後に緩む寒気により素晴らしいスウェルがヒットするチャンスに巡り会えることがある。しかしながら風やウネリの向きにより時間とともに刻々と変化する日本海の波はなかなか当てるのは難しいだけにこの整った数少ないコンディションのチャンスを待ちに待つサーファーも多い。

そんな中、そのベストコンディションとなるようなチャンスがまた訪れた。

強い寒気と北海道沖に停滞する低気圧とがもたらすスウェルと寒気が緩み出すそのチャンスに狙いを定めることにした。

そんなチャンスを狙い関東から松岡 慧斗プロと深川 達也プロが一足早く現地入りしていた。まだまだその時は大荒れのハードコンディション、セットもどか掘れの8ft前後のコンディションとハードカレントにもかかわらずその中をパドルアウトし30分に1本あるかないかのハードながらまだイケそうな危険なセットを見事に松岡プロがメイクしていたのには驚かされた。さすがここに関東から車を走らせ毎年数回通う松岡プロ。ここの波の虜であり彼にとってもお好みの波の一つだ。

そしてその日に午後には四国から西 修二、西 優司、安室 丈が到着。それと当時に舞鶴から間屋口 峻英も到着し午後のセッションがスタートした。

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今回が初のチャージとなる西 修二と西 優司だがここでの経験を持つ安室 丈とともにウェットに着替え不安をよそに初の波を楽しみにしているかのように入水していった。

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初チャレンジの西 優司だがいきなりいいセットをつかみビハインドからレフト方向に見事に抜けていった。ホーム四国での経験や海外での経験も多い優司だけにさすがのライディングだ。この日の午後のセッションでのレフトで一番サイズ感のあるレフトのセットだった。

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初めてのポイントでまだまだ波質を探りながらのライディングだった西 修二だったが確実なセットを狙いビハインドから狙い掘れ上がるレフトを攻めていった。

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ここでの最も恐ろしいコンディションを過去に経験している安室 丈。そんな彼だけにここの波も怖さと難しさも知り尽くしている。掘れ上がる深いポジションを狙っていった。

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ここでのセッションには欠かせない一人となった日本海は舞鶴をホームに活躍する間屋口 峻英。ライトの掘れ上がるポジションをうまく狙いバレルを抜けていきチャージを繰り返していた。

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松岡プロと共にここの波の虜となった深川 達也。今年も何度か足を運びハードコアなチャージを繰り返していった。この位置からのテイクオフを見ればわかるようにここでの究極の深いスポットを狙っている。さすがの一言。またこの日にメイクした彼のバレルライディングのムービーも先日アップされたカラーズマガジンで見ることができるので是非チェックしてもらいたい。

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ここの波を乗らせたらNo1だろうと皆が口を揃えて言える松岡 慧斗プロ。

毎年ここに通い素晴らしいチャージでここの波をメイクする。ここで見せてくれるドカボレセクションからのねじ込みビハインドテイクオフはまさにハードコア!ここの波は日本でも彼が好む波の一つといえるであろう。この日の前半にお腹いっぱいのレフトを味わいこの夕方のセッションではライト方向に余裕のライディングで何本も抜けていった。

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初冬の日本海とあって午後17時にはすでに暗くなりここの波とローカルの皆さんに感謝の思いを込めそれぞれのセッションを無事に終えることとなった。

そして皆、次の日の波に期待し体を休めることにした。

 

 

孝之越智 ”マニア”
中学生時代に海外の音楽、ファッションカルチャーに興味を抱き、その影響で衝撃的なパンクロックと出会い、それからパンクバンドを結成し自身もドラムで活動する傍らカリフォルニアのサーフスケートのパンクシーンの影響を受けスケートボードに目覚める。 スケートパークに通っていくうちに自然とサーファー、スノーボーダーとの出会いが増え、自身もサーフィン、スノーボードにのめり込み日本各地、海外のフィールドを求め海や雪山とリアルなシーンを追い求めていった。 追い求める旅の中で美しい自然やロケーション、音楽、ファッション等の様々な新鮮カルチャーとの出会い、多くの横ノリスト達とライディングセッションを重ねるうちその時にしかない瞬間を残そうと気がつけばカメラを片手にそのリアルな瞬間を切り取るようになった。 現在は関西を拠点にcolorsmag関西支部を担当しながら、メディアや雑誌等でも活躍中。