Photos & Text by colorsmagyoge. Watersheds by KiyoshiKaneda.

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まるでカリフォルニアのロウワー・トラッセルズのような

玉石リーフからなるパーフェクションに遭遇し、

数時間に渡るエキサイティングなセッションを終えた

藤本軌道チーム御一行は空腹を満たすべく、

昼食をがっつりとったあと、

隼人塾の今井隼人くんをはじめ、

Far Sideサーフショップの野田さん、

まことくん、りゅうじくんといったローカルサーファーの方たちの

オーガナイズにより、車を40分ほど走らせ、

地形が決まっているという某ビーチブレイクへ。

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そこには若干風を食らいながらも、

オーバーヘッドのライダブルな波が待ち受けていた。

ポイントを正面に見て右側からは距離の長いリッパブルなレギュラーが、

そして、左側のインサイドのサンドバーでは、

ランダムながらウェッジなチューブ波がブレイクしていた。

ゲッティングアウトも含めてハードそうなこの海を目の前に

まず、いの一番に海へ飛び込んで行ったのは

四国サーカス団と呼ぶにふさわしい

アクロバティックかつトリッキーかつエンターテイメント性の強い

サーフスタイルを持つ日本のトッププロである林健太。

右側からピークするセットを掴んではロングライドを連発する!

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Kenta Hayashi.

 

 

それを見た金尾玲生、河谷佐助、西口京佑、小椋暁人といった

若手たちも次々とウエットスーツに着替えて入水!

大阪出身のプロサーファーでサーフショップGolden Surfを営む

金田輝士は、最近凝っているという水中撮影を行うべく、

カレントの激しいこのコンディションもお構い無しでスイムアウト。

金田輝士の水中ショット、そしてcolorsmagのランドショットといった

2アングルから捉えた藤本軌道チームのアマチュア選手会長、

小椋暁人によるチューブライディング。

こうした同世代のプロサーファーたちとの

貴重なセッションから刺激を受けてさらに成長を果たし、

晴れてプロサーファーとなる日はそう遠くないだろう。

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Akito Komuku. Water shot by Kiyoshi Kaneda.

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Akito Komuku.

 

レギュラーの波がメインのこのセッションでは

数少ないグーフィーに狙いを定めていた河谷佐助。

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Sasuke Kawatani. WaterShot by Kiyoshi Kaneda.

 

 

このエリアを拠点とするローカルサーファーのりゅうじうくんは、

仕事が忙しくてしばらく海から遠ざかっていたようだが、

やっぱり波の上を滑走する快感を忘れられず、

また海に舞い戻ってきたという話しを

隼人塾の今井隼人くんから聞かされた。

長いサーフィン人生、されど短いサーフィン人生。

大人として仕事を優先にしながらも、

時間の許す限り一生滑走!!

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Ryuji Kun.

 

 

コンパクトながらクリーンなチューブをメイクして見せるのは

THE SURFSKATERSチャンプの経歴を持つプロサーファー金尾玲生。

しかしながら、オンショアが吹いているにも関わらず、

綺麗なチューブを形成してしまうこの某ビーチブレイクの

ポテンシャルの高さには改めて感動した。

コンディションが整ったときにもう一度リベンジしたい!!

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Reo Kanao.

 

 

最低限のルールとマナーを守ることで争いごとを極力減らし、

みんなが楽しくサーフィンできる海を目指すことを目的に

サーフィン仲間の見つけ方やルールがわからないという人たちに対し、

無償でよりよいサーフィンライフを送れるような

オーガナイズを行なう“隼人塾”の今井隼人くん。

この思想に賛同した仲間たちは、

隼人塾のステッカーをボードに貼ることで

どこかの海で偶然会った接点のない人同士でも

繋がっていることがわかるようになっていて

いまやそのコミュニティーは日本海のこのエリアを中心に

関西エリア、関東エリアを含める全国に広まりつつあり、

さらにはハードローカルで知られる

バリ島のサヌールエリアにも普及している。

サーフィン同様、そのパワフルな動きにはさすがのひとこと。

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Hayato Imai.

 

この日も最後の最後まで波を追い続けた

藤本軌道チームのボスである小池さん。

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Koike San.

 

京都の丹後にある八丁浜で旅館守源を営む守源さんの

サーフショップ”ソルジャーブルー”のライダーであるますだくん。

このエリアのロコたちとも親交が深く、

京都を代表してこのセッションに参加してくれた。

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Masuda kun.

 

このセッションではサーフィンせず、

カメラを片手にスイムアウトしていった金田輝士プロが撮った中で

ベストショットを残してくれた西口京佑。

宮崎出身だけあり、

パワフルなチューブコンディションにおける経験値も豊富。

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Keisuke Nishiguchi.

 

 

「もう一本、あともう一本」

日没までの限られた時間を惜しむかのごとく、

暗くなるにつれて熱いセッションはエキサイトしていく。

そんななか、やっぱり半端じゃない

パフォーマンスをてくれたのは林健太だった。

波を瞬時に見極めるその眼、どんなチューブも抜けてくるそのスキル。

四国の河口の波に育まれたそのチューブスキルは、

間違いなく日本トップレベルはもちろん、

世界レベルと言って過言ではないだろう。

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Kenta Hayashi. WaterShot by Kiyoshi Kaneda.

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Kenta Hayashi.

 

日没を迎えた時点でセッションは終了。

風がやんで波が整い、天気も良くなる予想の翌朝は

いったいどんなコンディションとなるのか!?

明日は明日の風が吹く。

一生滑走!!!

 

 

 

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ