All Photos & English Text by Dave Yamaya. Japanese Text by colorsmagyoge.

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世界のサーフィンの歴史、ルーツが存在するハワイ。

そのハワイのマウイ出身であることから、

ある意味本物のAlohaスピリッツを知るはずのDave Yamayaが、

日本に移り住んだことで改めて感じた”Aloha”とは!?

日本人以上に日本を愛するDave Yamayaによる

写心と文章による”Home Away From Home”を

じっくりとお楽しみください。

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One of the best things about living in a small but popular surf city is that I get to meet new people all the time. Especially in the winter months when surfers come from colder waters to enjoy the sunny life in Kamogawa. The first question most people ask me is “Where are you from”? When I say “Maui”, I get the shocked look and the second question “Why Japan”? My answer is always the same. I point to the blue ocean and surf, I turn around and point to the green mountains and colorful plants, then I say “It’s the same. The locals are friendly and the food is great. This is my home away from home. Kamogawa saiko”!

小さいながらも日本有数のポピュラーな

サーフシティーに暮らしていて

本当に最高だな、と思うことは、

いつでも多くの人たちとの出会いがあること。

そんななかでも、

気温、水温共に比較的暖かい鴨川の波を求めるやって来る

水温の低いエリアに住むサーファーたちが

たくさんいる冬の季節は特別だ。

知り合ったばかりの人たちが

決まって一番最初に聞いてくるのが、

「どこの国の出身ですか?」

という質問。

だから、

「ハワイのマウイ島です」

と答えると、そのあとちょっとだけ不思議そうな顔をして、

「なんで日本に住んでるの?」

という展開となる。

でも、すかさず僕は、いつも決まってこう伝える。

「地元の人たちはみんなフレンドリーで、食べ物も美味しい。四季折々の表情を魅せる山々に囲まれた青い海。色彩豊かなサーフポイントの数々。マウイを離れても尚、いま日本にいられることが本当に幸せ。自分はここで骨を埋めようと思ってます。鴨川最高!!」

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A lot of surfers call Kamogawa their home away from home too. Some have left the quiet city and moved to bigger cities for work, and others have been coming here for many years on weekends to get away from the city. But one thing is the same. We have a special respect for this surf city and treat it as our home. This past weekend was a good mix of locals and visitors, all enjoying the Kamogawa life. A little crowded, but fun waves were around. Local professional long boarder, Hiromichi Ishii, gets caught behind on a busy peak.

きっと自分と同じく、

多くのサーファーたちが鴨川を自分のホームだと思っているだろう。

鴨川という静かな街を離れて都会に出て仕事をする人たちいれば、

その一方で、週末だけだが何年もの間

ここ鴨川に遥々遠いところから通い続けている人たちもいる。

しかし、そんな人たちみんなに共通していることが、

ひとつだけあると思う。

それは、そういった人たちすべてが、

鴨川という日本指折りのサーフシティーを無償で愛し、

いろいろな意味で自分のホームだと本気で思っているということだ。

このあいだの週末は、

ローカルたちとビジターたちがいい感じで入り交じり、

それぞれが鴨川ライフを堪能していた。

少し込んではいたけれども、

どこもかしこもファンウェイブなピークばかりだったと思う。

 

Yasushi YASHI Watanabe finds good rhythm and gets some of the better waves of the day.

鴨川独特の波とのリズムと一体化した渡辺”ヤス”ヤスシ。

Yashi kun
Yashi Watanabe. 

 

My newest friend, Hiroshi Nagai enjoys a fun session. 

最近一番新しくできた友達、

長井浩も鴨川の波でのファンセッションをエンジョイしていた。

知る人ぞ知るTracks surfにて22年間専属シェイパーを勤めた経歴を持ち、

現在ではシェイプ歴27年の2010年より

スタートを切ったオリジナルブランド、

”Nagaii Shapes”のシェイプ・マスターでもある。

Hiroshi Nagai
Hiroshi Nagai 

 

 

Two of the first locals I met when I came to Kamogawa 12 years ago were Choko and Ono chan. Both quiet surfers with big hearts and big laughs.

12年前にはじめて出会った鴨川ローカルの2名。

それはチョコとオノちゃんだ。

いつも元気いっぱいの笑顔と大きなハートを持っている。

Choko
Choko.

Ono chan
Ono chan. 

 

Yukio “HAPPY MAN” Ogawa and Toshihiro “TOKKO” Sekiya are two reasons why Kamogawa is well known in the Japan surf scene. Not only because they’re some of Japan’s best surfers, they both have a deep love for this surf city and will always call it their home.

小川3兄弟の三男坊、小川幸男に加え、

Tokko Sekiya surfboardsのシェイパーとしても活躍する

関谷利博プロといった2名が、日本のサーフシーンにおいて

トッププロとしての実力を持つことはすでに周知の通り。

日本のサーフシーンにとって、

鴨川という存在を象徴するような

日本を代表するサーファー2名でもあると言って過言ではない。

しかし、この2名こそが、

ここ鴨川に人一倍深い愛を持っているに違いない。

Sekiya
Tokko Sekiya.

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Yukio Ogawa. 

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ