一枚の写真の裏側に込められた想い、
秘められたバックストーリーに迫る
Naki氏×colorsmagコラボ企画vol.4、
今回の一枚は、こちらになります。

Photo&commented by Naki. Text by colorsmagyoge.

これは桜ですね。
都内でね、満開の目黒川を見て思わず
「SUP(スタンド・アップ・パドル)で川下りをしたいな」
と思ったら、潤ちゃん(池田潤プロ)がSUPを
持ってきてくれて、最初は潤ちゃんの川下りを
撮影していたんだけど、我慢できなくなって、
撮影していたままの格好でSUPに乗って川下りをしたんだ。
でもなぜか足首しか濡れずに済んで、
桜の時期だからまだ寒かったんだけど、
川って堤防に囲まれていて陸地よりも低い位置にあるから、
不思議と風も来ないでとても暖かくて、
川から全部の桜を見上げながら川下りしていくのは
本当に最高だった。

最近俺は”Beyond surfing”って言うんだけど、
これは「サーフィンを超えて」とかそういう意味の言葉で、
サーフィンを続けていくとそういう瞬間ってあるじゃない。
この川下りはまさにBeyond surfingそのものだった。

サーフィンを長いあいだ続けてきたからこそボードの上で
転ばない自信があって、万が一転んでも冷たい水に絶えて泳いで
岸まで戻る自信があって、そういうすべての要素が絡み合って
この風雅な風景が成立する、俺としてはとても好きな写真です。

だって、もしこれを見て、あまりサーフィンをしていない人が真似しちゃうと、
ドボーンと川に落ちてあまりよろしくないことになるでしょ(笑)

by naki

継続は力なり。
やはり、積み重ねこそが
自分にとって何よりも大きな力になるのだな、
と、再確認できた、今回のvol.4でありました。
そうすることで初めて見えてくる
新境地、新しいアイディア、
身に付く経験とスキル、
そして実現できることがあるものですね。
実際に”やり続ける”ことは口で言うほど
そう簡単なことではないと身をもって
充分承知しているつもりですが、
自分の信じた道ならば、
それに向かって突き進み続ける。
これからも自分のやり続けていることに対して
信念を持ち、Beyond the Surfingを
すべての物事に求めていきたいと思いました。
ありがとうございます。

colorsmagyoge.

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ