Photos & Text by colorsmagyoge.

 

渋滞を駆け抜け車で走ること数時間。

道に迷いながらも波がありそうな臭いがする場所を

数カ所チェックしてみると国道からは決して見えない

見知らぬ海に到達。

なんとそこには、

想像を絶する波がブレイクしていた。

波は、6ftくらいはあるのだろうか。

見るからに水の量が多い、ベヴィーな波である。

しかも海底の所々には大きな岩が潜んでいるのか、

ブレイクの途中数カ所では

波のボトムの水面がボイルしまくっている。

沖には誰もいない。

しかし、波は恐ろしいほどにライダブルに見えた。

車を降りて波をチェックしてみると、

ここのポイントのDA BOSSと偶然遭遇。

大橋海人と湯川正人はDA BOSSにテストライドを任命され、

colorsmagyogeは撮影の許可を頂き、

早速、題して“Hard Rockセッション”を開始!

 


Big Set @ Hard Rock.

 

波は思った通り、やはり、かなりサイズがあるようだ。

海人、正人ともに順番に2、3本ずつ波に乗り、

少し慣れ始めた頃に

さすがの海人が攻め攻めの動きを見せ始める。

深いボトムターンから、

まさかのバーティカル・ラインでリップを狙う!

が、、、


His 1st Time b/s Rip @ HardRock by Kaito Ohashi.

 

想像以上に波の面がガタガタしているのか、

波のリップにレールが引っかかり、

そのまま高さのあるリップと共に

Hard Rockが海底に潜む波のボトムまで

一気にズッド〜〜ンッ!!!

見ているこちら側が思わず緊張していしまう瞬間。

ようやく海面に海人が顔を出したのを確認し、

何とか無事だったと胸を撫で下ろした矢先、

その裏から特大セットが容赦なく押し寄せてくる!

 


Kaito Ohashi @ Hard Rock

 

うおぉぉ〜〜おおッ!!

大丈夫なのかbraDA!!!

手前の岩場はかなり近い位置にあるように見えた。

が、さすが世代のトップを行く大橋海人。

何食わぬ顔でドルフィンを繰り返し、

難なくピークへと戻っていった。

 


Masato Yukawa @ Hard Rock.

 

大橋海人のブラザー的な相棒であり、

エアを得意とするパンキッシュなスタイルで

カリフォルニア・サーファーを彷彿とさせる

湯川正人は、思いのほかこのような本物波でも

しっかりとしたラインどりを披露!

一緒に見ていたロコサーファーの方々も

そのパンキッシュな攻めっぷりが珍しかったようで

再度その名前を

私しcolorsmagyogeに確認してきておりました。

 

さらに攻めの姿勢を崩さない海人は、

積極的にセットを掴み

もう波の感じを掴んで来たのか、

バーティカル・リップを連発!


b/s Power BlowTail by Kaito Ohashi.

 

そんな若手たちによる熱いセッションを目の当たりにし、

やはりテンションがあがったのか、

このエリアを代表するプロサーファーのひとり

安藤恵太プロが年季の入ったセミガンを手に

ワックスを入念に塗り始める。

沖に出ると一番奥のピークにポジショニングし、

特大セットにテイクオフしていぶし銀のライディングを披露!

 


f/s Deep Bottom Turn by Keita Ando. 

 

このポイントの波に描くライン、

テイクオフポジションを無言のライディングで若手たちに語る。

そのままセッションは陽が傾くにつれ、

さらにヒートアップ!

 


Masato Yukawa.

 


Keita Ando.

 


Kaito Ohashi.

 


Masato & Kaito.

 

8/25、とりあえず無事にHard Rockセッション終了!

この日の昼に大橋に電話をかけて来て

今回のSearch Tripが決行中であることを知った加藤嵐は

そのとき千葉の鴨川にいたにも関わらず、

そこから一度千葉東の自宅へ戻り、

サーフボードや荷物をパックして

数時間かけて特急電車を乗り継ぎ

夜にはこのエリアへ到着。


Arashi Kato & Kaito Ohashi.

 

チャンスとなれば軽快なフットワークをみせる嵐を

最寄り駅でピックアップし、

Marくんこと大野修聖プロとも合流し、

翌早朝に例の場所で待ち合わせる約束を決め

この日はキャンピングカーcolorsmag号にて

眠りに就いた。

果たして、明日早朝の波はいかに!?

 

☞ colorsmag Search Trip台風15 8/25前半

☞ colorsmag Search Trip台風15 予告編

 

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ