Text by colorsmagyoge.

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カリフォルニアのハンティントンビーチで開催されていた

全米一のビッグイベントQS10000”US OPEN of SURFING 2015”!!

日本時間の8/2(日)深夜から8/3(月)早朝にかけては

本イベントの大会最終日が行われ、

MENS、WOMENS共にファイナルまでが消化され、

なんと大原洋人がQS10000”US OPEN of SURFING”史上初となる

日本人サーファーとして見事優勝を果たした!!

まさに世界のサーフヒストリーにその名を刻むこととなった!!!

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US OPEN of SURFING winner, Hiroto Ohara. 

 

そんな大原洋人はクォーターファイナルでは

Ryan Callinan(AUS)を再び下し、セミファイナルのヒート1では

会場となるハンティントンビーチで育ったカリフォルニア育ちの純日本人、

カノア五十嵐(USA)と対決。

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世界中が注目した日本人サーファー同士のセミファイナルは、

ヒート開始2分を過ぎた時点で大原洋人が

レギュラーのセットを掴んで6.00ptをマーク!

好調なスタートを切ると、

3本目の波ではバックサイドで2発のリップを交え、

インサイドまで繋いでクローズセクションにリエントリーで7.50ptをスコア!

残り15分を過ぎたところで2本目の波で6.73ptをスコアしていた

カノア五十嵐がセットを掴み、6.43ptをマークするが、

逆転に必要なスコア6.78ptにはあと一歩届かず。

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3rd, Kanoa Igarashi.

 

ここで大原がプライオリティーを持ったままカノアをマークしつつ、

ヒートはお互いがさらにハイスコアを狙うセット待ちの状況に。

残り3分を切ったところでセットが入り、

プライオリティーを利用した大原がこの波に乗るが、

バックアップスコアを上げるようなスコアに繋がらず、

この状況でプライオリティーはカノアへ。

残り1分を切ったところで最後のセットが入るが

カノアはこの波をつかめず、

大原洋人が日本人初のファイナルをメイク!!!!!

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ヒート直後のヒーローインタビューの際に、

「日本人サーファーでは誰の影響を受けて育ちましたか?」

という質問に迷わず

「大野Mar修聖」

の名前を出した大原が、

「たったひとりで世界を回ってブラジルのプライムで13位になった」

というエピソードを語ったとき、

日本のサーファーたちが長い間積み重ねてきたものが

しっかりと先輩から後輩たちに受け継がれていることを改めて痛感し、

なんだかとても胸が熱くなった。

 

注目のファイナルは、セミファイナルのヒート2で

昨年度のUS OPEN優勝者であるFilipe Toledo(BRA)を倒した

Tanner Hendrickson(HAW)と対戦。

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5.33pt、5.17ptをマークした大原洋人は中盤戦までトップの座をキープ。

が、Tanner Hendricksonが1本目で7.00pt、5.90ptと次々とスコア。

波数も少ないなか、Tannerがリードをはかるなか、

大原洋人が逆転位必要なスコア7.57ptで迎えたヒート終了3分前、

プライオリティーを持った大原がセットを掴み、

なんとこのライディングで9.17ptをスコア!!


9.17pt by Hiroto Ohhara.

 

ここに来て大逆転を果たし、見事US OPEN of SURFINGで優勝を果たした!!

ほんとうにおめでとう!!

そして素晴らしい感動をありがとう!!

 

 

 

 

 

 

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ