Das Olympia-Stadion in Berlin

Photos by ウィキペディア Text by colorsmagyoge.

 

アドルフ・ヒトラーがドイツ政権支配中の1936年にベルリンで開催された第11回オリンピック。

この際に建てられたオリンピック競技会場を、サーフィン&スケートボードを含む新たなる競技施設として改修する計画が浮上していることを、イギリスの大手一般新聞社であるthe Guardianが発表した。

対象となっているヒトラーによるベルリン・オリンピック競技会場は、イギリス軍に侵略されてドイツが西と東に分断された1945年以降、1966年には保護建造物に指定。

 

以来、施設内のいくつかのエリアがカントリークラブやカジノに転用されたり、かつてはナチスの集会に使われていた野外スペースが女王の誕生を祝うフェスティバルを行なう場所として使用されたりしながらも、1974年にはサッカーのワールドカップ西ドイツ大会の会場に抜擢。

ドイツ再統一の1990年以降となる2006年には、再びワールドカップ・ドイツ大会の会場となり、その際にFIFAが定めるスタジアムのスペックに合わせるべく大規模な改修工事が行なわれた。

 

これまでその歴史的環境を保全しながら幾度となく改修工事が行なわれてきた中で提案された今回の計画は、2030年にベルリンでオリンピックが開催されてもいいように備えるべく浮上したという。

もし実現すれば、サーフィン会場として選ばれるのはKelly SlaterのSurf Ranchなのか、American Wave Machine製なのか、またはURBNSURF製となるのか!?

いずれにしてもすでにサーフィンの世界大会を行なうには十分な波を生み出すことができるウェイブプールが地球上にいくつか存在している中、ミュンヘンでのリバーサーフィンが主流のドイツにとっては初となる本格的な人工波を生み出すことができる施設の誕生となる。

果たして、この計画は実現となるのか!?

さらなる詳細については現時点では不明だが、ぜひ実現してくれることを願いつつ、今後もこの大規模な計画から目が離せない!!

 

 

 

 

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ