Photos by yasushi photos. Text by colorsmagyoge.

 

7/8(日)。

湘南の鵠沼海岸を舞台に、次世代を担う16歳以下のキッズサーファーたちを対象としたWSL Japan主催のビッグイベント”BILLABONG Kids Challenge 2018″が無事終了となった。

本ビッグイベントを応援するべく、BILLABONG BLOODシリーズなどのキッズ育成プロジェクトに余念のないBILLABONGのアイコン的存在のひとりであり、ビッグウェイブ・ワールドチャンプでもあるShane Dorianが息子のJacson Dorianと共に来場を果たした中、波はゆるいオンショア混じりの膝前後のスーパースモールコンディションでスタート。


Shane & Jackson Dorian.

 

お昼過ぎには台風8号からのうねりがうっすらと入り始め、セット腰前後までサイズアップ。

そんな中で行われたGirl(16歳以下女子)のファイナルは、中塩佳那、川瀬心那、馬庭彩、グアム出身のIrie Fitzgeraldといった4名の対戦となり、数少ないセットを掴んで得意のしなやかなサーフィンをみせた川瀬心那が優勝。


クローズドスタンスから繰り出されるスタイリッシュかつスムースなサーフィンを武器にヒート前半に先手必勝のいい波をつかみ、終始ヒートをリードした川瀬心那が見事Girl優勝を飾った!おめでとう!!Girls winner, Kokona Kawase.

 

ヒート後半には中塩佳那が激しい追い上げを見せるも、残念ながらあと一歩及ばずだったが、ハイレベルかつ白熱したヒートとなった。


ヒート後半の追い上げの凄まじさ。勝ちたいという強い気持ちが見ている方にも伝わってくるほど試合に挑むその姿勢に心打たれるものを持っていた今回の中塩佳那。優勝こそ逃したものの、素晴らしい戦いぶりを魅せてくれた。Girls 2nd, Kana Nakashio.


昨年も本イベントに参戦していた日本人の母親を持つIrie Fitzgerald.スタイリッシュなサーフィンを連発するも、ファイナルではショルダーの張る波を掴めず、Girls3位となった。Girls 3rd, Irie Fitzgerald.


ファイナルではいい波をつかむことができず、自分らしいサーフィンを出し切ることができなかったであろう馬庭彩。簡単そうで意外と難しい、されど頭で考えると余計わからず、海を感じるまま感覚的にいい波を掴めるようにさえなればさらに勝率を上げてくるに違いない実力派。Girls 4th, Sai Maniwa.

 

続いて行われたGrom(12歳以下男子)のファイナルは、マンハッタンビーチ出身のカリフォルニアからの刺客、Kai Kushnerがヒート前半からいいレギュラーの波を掴んでソリッドなバックサイドリップを連発。

セミファイナルでは7.17ptを叩き出し、絶好調なサーフィンをみせていた渡邊壱孔、先手必勝の作戦でヒート開始早々波を掴んだ寺田文太、四国出身のスーパーキッズ辻岡堅太郎と、波を掴めば誰が優勝してもおかしくない状況の中、ヒート前半に5.33ptと6.83ptをスコアしたKai Kushnerが優勝をさらった!


マンハッタンビーチ出身。カリフォルニアからの刺客Kai Kushnerは、安井拓海や西三兄弟、Conner&Perker Coffin兄弟などをコーチングして来た知る人ぞ知る世界的な日本人名コーチ”トンマさん”こと戸祭さんのコーチの元、見事Gromで優勝を飾った!Grom winner, Kai Kushner.


パンチの効いたリップアクションを武器にセミファイナルでは7.17ptを叩き出す素晴らしいライディングを魅せたが、ファイナルではハマり切ることができず、Grom2位となった渡邊壱孔。Grom 2nd, Ikko Watanabe.


この歳にしてすでに堀口真平プロのコーチングの元、冬のハワイ、ノースショアでの経験を持つ寺田文太。将来が楽しみなひとり。Grom 3rd, Bunta Terada.


安室丈のようなしなやかかつレールワークの綺麗なスタイルが印象的だった四国出身の期待の星、辻岡堅太郎はGromで4位入賞。Grom 4th, Kentaro Tsujioka.

 

本イベントの中でも最も激戦となったCadet(16歳以下男子)のファイナルは村田嵐、増田来希、鈴木耀竣、金沢呂偉の4名の対決。

Girls、Gromのファイナル進行時にはセットが入って来ていた会場左側のサンドバーで波を待つ村田嵐、金沢呂偉、ロコボーイの鈴木耀峻に対し、満潮に向かうその潮の動きと波の変化を見極め、ひとり右側にポジションした増田来希がリップセクションのあるグーフィーのセットをヒート前半に掴み、5.17ptと6.00ptのグッドスコアを叩き出すと、中盤に村田嵐が左側のセットのグーフィーを掴むも逆転には至らず、極端に波数の減った左側のサンドバーに見切りをつけたロコボーイ鈴木耀峻も増田来希がセットを掴んだ右側にパドルで移動するがハイスコアに繋がる波をつかめず、ヒート終盤に最後のチャンスを言わんばかりに左側のサンドバーに入って来たレギュラーのセットを金沢呂偉がリズムよく掴みドライヴィーなカットバックを連発。

しかし、リップセクションに恵まれなかったことからハイスコアに繋がらず、ここで試合終了。

まさに未来のトッププロの卵たちによるハイレベルなサーフィンバトルの末、見事優勝に輝いたのは増田来希となった!!
おめでとう!!


ファイナルでは潮の動きを見極め、誰も目をつけていなかった左側のレフトのセットでスコアを重ね、見事ハイレベルかつ激戦のCadet優勝を勝ち取った増田来希。Cadet winner, Raiki Masuda.


スタイリッシュかつ玄人好みなサーフィンを武器とする村田嵐。今回は実力発揮まで至らず、悔しくも2位に甘んじた。Cadet 2nd, Arashi Murata.


ファイナルヒート終盤でレギュラーのセットを連続してリズミカルに掴み、スピーディーかつドライヴィーなサーフィンを見せた金沢呂偉だったが、逆転にはあと一歩及ばなかった。Cadet 3rd, Roy Kanazawa.


ここの波を熟知するロコボーイ鈴木耀峻。セミファイナルでは素晴らしいパフォーマンスを魅せてくれたが、ファイナルではいい波を掴めなかった。次回のさらなる活躍に期待!Cadet 4th, Yoshun Suzuki.


Gromクラスのクォーターファイナルでまさかの敗退となったShane Dorianの息子Jackson Dorian. 有り余るほど身体にみなぎるエナジーがびんびん伝わってくる独特のオーラは、将来大物になるに違いない何かを感じさせてくれた。Jackson Dorian、要チェック!!Jackson Dorian.

 

7/9(月)からは同会場にて夏の湘南の一大ビッグイベントQS1500″ムラサキ湘南オープン”がいよいよコンテスト期間に突入!

台風8号からのグランドスウェルに期待がかかる中、果たして今年はどんなドラマが展開されるのか!?

QS1500″ムラサキ湘南オープン”の方もお見逃しなく!!

>>QS1500″ムラサキ湘南オープン”

 

また、BILLABONG Super Kids Challengeのさらる詳細についてはWSL Japanオフィシャルサイト内の特設ページをチェック!!

>>BILLABONG Super Kids Challenge

 

 

 

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ