Movie by Motoko Kumagai. Text by colorsmagyoge.

 

南アフリカのJ BAYを舞台に、WSL CT第6戦”Corona J-BAY Open”のコンテストDAY4が行なわれ、MENSのファイナルまでが無事終了!

注目の日本代表の五十嵐カノアはクォーターファイナルのヒート4でAndy Ironsのバイブスを継承するハワイのカウアイ島出身のSeabassことSabastian Zietzと対戦。

試合開始早々、1本目の波で6.50ptをマークした五十嵐カノアは、その後もSeabassをたたみこむかのごとくプライオリティーを持たない状態で2本目の波で7.17ptを叩き出すと、3本目の波では8.00ptのエクセレントスコアをマーク!

 

一方のSeabassが逆転に必要なハイスコアを狙ってハイリスクなターンに挑むもワイプアウトを連発し、トータルスコア15.17ptをマークした五十嵐カノアが見事セミファイナルへと駒を進める!!

迎えたセミファイナルのヒート2では、昨年に引き続き2連覇を成し遂げた今大会の優勝者であるFilipe Toledoと対戦。

1本目から9.57ptと限りなく10ptに近いライディングを披露するFilipeに対し、先手を取ったはずの1本目で6.17pt、4本目には8.00ptとスコアを重ねる五十嵐カノアであったが、ヒートの流れを完全に掴んだFilipe Toledoの勢いを止めることができず、惜しくもここで敗退。

 

CT第6戦”Corona J-BAY Open”を3位でフィニッシュした。

悔しくて本当に言いたくないが、このヒートのFilipe Toledoは本当にキレていた。

それは本当に、クォーターファイナルでワールドチャンプのGabriel Medinaを下した勢いをさらに上回る勢いをこのカノアとのヒートで発揮し、ファイナルでは、生ではなくLIVEで見ているレベルの話であるが、あのWade Carmichaelのサーフィンですらゆっくりに見えてしまうほどスピーディーでその切れ味の鋭さといったらまるで鋼のようだった。

2017年度のJ-BAYでの本イベントでは、まさに10ptでは済まされないような2回にも及ぶ高さのあるフルローテーション・アーリーウープをメイクする驚愕のライディングで、世界中のサーファーにショックを与えたFilipe Toledoのサーフィン。

しかし、そのFilipe Toledoに対して臆することなく真っ向から勝負をかけていった五十嵐カノアが、破れはしたが、今回、歴史の深い世界の大舞台のひとつであるJ BAYの波で3位という結果を残したことは、日本のサーフィン界が今まで決して到達し得なかった領域を打ち破ってくれたエピックな出来事だと言えるだろう。

2018年シーズンの前半戦は、自身としても納得のいく結果を残すことができなかったであろう五十嵐カノア。

しかし、このJ-BAYでの好成績をきっかけにさらに勢いをつけ、CT後半戦でのさらなる快進撃に期待したい!!

Go Kanoa!!

Go Japan!!!!

さらにこの後も続く、J-BAYを舞台に繰り広げられる世界トップレベルの女性プロサーファーたちによって繰り広げられるWOMENS CTのLIVEの方もお見逃しなく!!

 

 

 

 

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ