Photos & Text by Chihiro Yoshinaga.

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Hiro Ichiraku. Photos by Chihiro Yoshinaga.

 

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2015年1月10日に発売された月刊サーフィンライフ誌の巻頭特集では

起こしページの見開きショットを見事獲得し、

素晴らしいスタートを切った四国出身、

colorsmag的注目の若手フォトグラファー吉永智尋。

2014年よりcolorsmag四国支部としても活躍してくれている

そんな吉永智尋より、

今年初となるFrom 459のアーティクルをお届け!!

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皆様、新年明けましておめでとう御座います。

今年から500円玉貯金始めました吉永です。

本日は約2週間ぶりに波に恵まれた四国で行われた

新年初From459セッションの模様をお届けします。

1月15日早朝。

窓を叩く雨音と不気味に鳴り響く雷に目が覚めた。

四国沖を舐める様に通り過ぎた低気圧の影響で、

朝から不安定な空が人を見下ろす。

不満げな顔で玄関をじっと見つめる愛犬の頭をポンと叩き

「午後には晴れるよ」

と声をかけた。

早速車を走らせ、午後に備えていくつかのポイントを見て回ったが、

南ウネリが強いと言う事から南があたった時は

個人的に必ずチェックしておきたいお気に入りのポイントへと向かった。

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走る事20分ほど。

何とも言えない空気感と、

クローズ寸前のコンディションではあったが

たくさんの笑顔が迎えてくれた。

いつも元気に、いつも笑顔で。

優しく、楽しく。

そう感じさせてくれる造道卓氏。

takashi tsukurimichi
takashi tsukurimichi.

 

波のサイズと不釣り合いなほど激短い

skate likeな板でドロップしたのはyanyan。

海の上でも陸の上でもその優しい人柄と人間性は要チェックで御座います。

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Yan Yan.

 

そして、あまり良くないねと笑いながら

パドルアウトしていったにも関わらず、

ほぼクローズという波のなか、

その研ぎすまされた眼で選び抜いたレギュラーを

コンディションの良い悪し感じさせないほどに乗りこなす木村ヒロシ。

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hiroshi kimura.

 

そうこうしているうち市内へ向かう道中、

ここへ駆けつけた一楽先輩ことプロサーファー一楽弘徳。

「しんどそうだね」

と言いながらも軽い足取りでアウトへとパドルアウトし、

限られた時間の中、与えられた波を心ゆくまで楽しんだ。

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Hiro Ichiraku.

 

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Above : Kakkin. Below : Ken Kishimoto.

 

僕自身、ここへ来たかった理由。

それは、笑顔がたくさんあるからだ。

競わない。

ゆっくりとした時間。

与えられた時間と与えられた波を皆笑顔でシェアしている。

もちろん、ローカルの方々が大切に守り作りあげてきたからだと思う。

海の上でいつか耳にした。

「また来るけん」

「乗ってかんまんよ」

「今のええ波やったんちゃうんで?」

とても優しい阿波弁だった。

そんな優しさに背中押され、

今まで自分が限界だと思っていたサイズにトライできた。

純粋に嬉しかった。

いつまでも大好きな事に純粋に夢中になっていたい。

時間も疲れも忘れ、ただただ走り回っていた頃の様に。

そんな少し遠くなってしまった過去の記憶を

思い出させてくれる素敵な場所。

四国にはそんな場所がまだまだたくさんありますが

そんな中からウネリの向きに合わせて一つ。

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ローカルの皆様。

いつも素敵な時間ありがとう御座います。

ここで初めてサーフィンする方々へ

ローカルの方とコミニケーションとりましょう。

駐車場スペースや、遊戯スペースには限界があります。

水中に大きな岩があったり、場合によってはカレントが激しくなります。

ルールとマナーを大切に!

 

 

 

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ